サルコペニアの症状はどれか。
正答:3
正答:3
サルコペニアは加齢による骨格筋量の減少に、筋力低下または身体機能低下が加わったもの。歩行速度の低下は身体機能低下そのもの。正答は3。
サルコペニアの定義に何が含まれるかを、他の老年症候群(認知症・食欲低下・前立腺肥大)と切り分けられるか。
サルコペニアは加齢に伴って骨格筋量が減り、そこに筋力の低下または身体機能の低下が加わった状態を指す。診断では骨格筋量の測定に加え、握力(筋力)と歩行速度(身体機能)が指標として用いられる。歩くスピードが遅くなってきたという訴えは、この身体機能低下にそのまま当てはまる。知人の名前が思い出せないのは記憶の問題で認知機能の低下、油っこいものを食べる量が減るのは食嗜好や消化機能の変化、夜間の排尿回数が増えるのは夜間頻尿で、いずれも高齢者によくみられるが骨格筋の量や機能とは別の軸。
4肢とも高齢者の訴えとして自然なので、「高齢者によくあるか」では絞れない。サルコペニアの定義が骨格筋量・筋力・身体機能の3つに限られていることを知っていれば、歩行速度だけが残る。フレイルはより広く、身体・精神・社会の各面を含むので、サルコペニアより外側の概念。
サルコペニアは原因により、加齢だけによる一次性と、活動不足・低栄養・疾患による二次性に分かれる。ロコモティブシンドロームは運動器(骨・関節・筋)の障害で移動機能が低下した状態、フレイルは加齢により心身の予備能が落ち可逆性のある虚弱状態を指す。3つは重なりつつ範囲が違う。評価には握力、歩行速度、5回立ち上がりテスト、SARC-Fなどが用いられる。
高齢者の訴えを4つ並べ、それぞれ別の老年症候群を当てはめる。解法は、(1) 問われている概念の定義を要素に分解する(サルコペニア=骨格筋量+筋力または身体機能)、(2) 各肢がどの要素に対応するかを見る、(3) 対応しないものを落とす。
サルコペニアは加齢で骨格筋量が減り、筋力低下または身体機能低下を伴う状態。歩行速度の低下は身体機能低下にあたり、診断指標のひとつでもある。知人の名前が思い出せないのは認知機能、油っこいものを食べなくなるのは食嗜好、夜間の排尿回数増加は夜間頻尿で、いずれも骨格筋の量や機能とは別。