「62歳の女性。主訴は腰痛。立位で腰椎の前弯が強く、骨盤が前傾している。膝関節のアライメントの異常はみられなかった。」伸長し弱化している筋への局所治療穴として最も適切なのはどれか。
正答:4
正答:4
伸長して弱っているのは大殿筋。胞肓は殿部の第2後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方3寸にあり、解剖は大殿筋と中殿筋。正答は4。
前問で決めた筋の上にある経穴を、解剖欄で確認して選べるか。誤肢はすべて前問で短縮する側と判定された筋の上にある。
局所治療穴は標的筋の上に取る。前問で標的は大殿筋と決まっているので、解剖に大殿筋が挙がる穴を選ぶ。胞肓は殿部、第2後仙骨孔と同じ高さで正中仙骨稜の外方3寸にあり、次髎の高さで後正中線の外方3寸に取る。解剖は大殿筋と中殿筋なので条件を満たす。居髎は大腿筋膜張筋と中殿筋の部位、衝門は鼠径部で腸腰筋、髀関は大腿前面で縫工筋・大腿直筋・大腿筋膜張筋の間にあり、いずれも骨盤前傾で短縮する側の筋にあたる。短縮筋への刺激は別の目的(ストレッチや緊張の緩和)では意味を持つが、設問は伸長し弱化している筋への局所治療穴を問うている。
連問の前半で短縮筋と伸長筋を取り違えると、後半も連鎖して外す。設問が「伸長し弱化している筋への」と繰り返しているので、前問の答え(大殿筋)を確認してから経穴の解剖を見る。殿部の穴は胞肓・秩辺・環跳・居髎が並ぶが、解剖に大殿筋が挙がるものを選ぶ。
殿部の経穴と筋:胞肓(膀胱経)=大殿筋・中殿筋、第2後仙骨孔の高さで正中仙骨稜の外方3寸。秩辺(膀胱経)=大殿筋・中殿筋、第4後仙骨孔の高さで正中仙骨稜の外方3寸。居髎(胆経)=大腿筋膜張筋・中殿筋。環跳(胆経)=大殿筋の深部で坐骨神経に近い。膀胱経の第2行は殿部で正中仙骨稜の外方3寸に並び、上から胞肓・秩辺となる。
前問で短縮すると判定した筋の上の穴を3つ並べる。解法は、(1) 前問の答え(標的筋)を確認、(2) 各経穴の解剖欄を出す、(3) 標的筋が挙がる穴を選ぶ。
前問で伸長し弱化しているのは大殿筋と決まっている。解剖に大殿筋が挙がるのは胞肓で、殿部の第2後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方3寸にある。居髎は大腿筋膜張筋と中殿筋、衝門は腸腰筋、髀関は大腿前面の3筋で、いずれも骨盤前傾で短縮する側。