刺鍼法と手技の組合せで正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
刺鍼の「方式」(鍼をどう体内へ進めるか=撚鍼法・打鍼法・管鍼法)と、刺鍼後に加える「術式(手技)」の対応を問う組合せ問題。術式の多くは鍼管を使う管鍼法の刺鍼中に行われる点が鍵。
示指打法・気拍法(副刺激術)・内調術・火曳の鍼という各手技が、どの刺鍼方式に結びつくかを正しく対応させられるかを問う。
内調術は『刺入した鍼の鍼柄を鍼管で叩打し、鍼体に動揺を与える方法』であり、鍼管を用いる管鍼法の刺鍼中に行う手技なので「管鍼法 ―― 内調術」が成立する。撚鍼法は『押手に沿わせて刺手に持った鍼の鍼尖を皮膚に当て、刺手をひねって刺入する』鍼管を使わない方式で、鍼管を被せて叩く示指打法とは結びつかない。打鍼法は『鍼の柄の先端を特殊な小槌で数回叩打して刺入する』腹部中心の方式で、鍼管で皮膚を叩いて響きを与える気拍法(副刺激術)とは方式が異なる。
「方式」(刺入の様式:撚鍼法・打鍼法・管鍼法)と「術式(手技)」を混同しやすい。鍼管を使う手技(示指打法・気拍法・内調術など)は管鍼法を前提とする点で整理すると解きやすい。
管鍼法は江戸時代の杉山和一が創始したとされる、鍼より短い管に鍼を入れ柄を叩打して刺入を容易にする日本独自の方式。現在の日本の鍼治療の多くがこの方式で、鍼管を活かした各種術式(旋撚術・回旋術・乱鍼術・副刺激術=気拍法・示指打法・随鍼術・内調術・細指術・管散術など)が体系化されている。撚鍼法は中国由来で鍼管を使わず、打鍼法は御薗意斎が大成した腹部中心の方式と、方式ごとの由来も対照的。
鍼管を使う手技を、鍼管を使わない方式(撚鍼法・打鍼法)と無理に組ませる誤組合せが定番の引っかけ。手技名に『鍼管で叩く/被せる』要素があれば管鍼法側と判断する。
刺鍼の3方式(撚鍼法=鍼管なし・刺手でひねる/打鍼法=小槌で柄を叩く・腹部/管鍼法=鍼管に入れ柄を叩打)を、由来(中国/御薗意斎/杉山和一)とセットで覚える。その上で術式(手技)を列挙し、『鍼管を被せる・鍼管で叩く・鍼管で皮膚を叩く』系(示指打法・内調術・気拍法など)は管鍼法を前提とすると整理する。組合せ問題は『方式に鍼管が要るか否か』で第一フィルターをかけると速い。