問168
鍼の刺入によりポリモーダル受容器の反応性を増大させるのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:4
正答:4
ポリモーダル受容器を感作(反応性を増大)させる物質を問う。発痛増強物質であるプロスタグランジンがポリモーダル受容器を感作する。
ポリモーダル受容器の反応性を増大(感作)させる物質を選ぶ。『感作させる物質』と『受容器から放出される物質』の区別が要点。
プロスタグランジンはブラジキニンの発痛増強物質であり、侵害受容器であるポリモーダル受容器を感作し、刺激に対する閾値を低くして反応性を増大させる。一方、VIP・CGRP・サブスタンスPは軸索反射でポリモーダル受容器(侵害受容線維の軸索末端)から放出される神経ペプチドであり、受容器を感作する物質ではなく血管拡張等に働く。
VIP・CGRP・サブスタンスPは『ポリモーダル受容器から放出される』物質であり、『ポリモーダル受容器を感作する』物質ではない。放出する側か感作する側かの方向を取り違えると誤る。
軸索反射では、興奮したポリモーダル受容器(侵害受容線維の軸索末端)からCGRP・サブスタンスP・VIPが放出され、血管拡張や血管透過性亢進(神経性炎症)を引き起こす。これに対しプロスタグランジンは炎症時に産生され受容器側を感作(閾値低下)させる発痛増強物質で、作用の向きが逆。トリガーポイントの圧痛点の成因(ポリモーダル受容器の感作)とも結びつく。
感作させる物質(プロスタグランジン)と、受容器から放出される物質(CGRP・サブスタンスP・VIP)を方向で区別する。『感作・反応性増大・閾値低下』ならプロスタグランジン。
発痛物質(ブラジキニン等)と発痛増強物質(プロスタグランジン)、軸索反射で放出される神経ペプチド(CGRP・サブスタンスP・VIP)を、作用の向き(受容器を感作する/受容器から放出される)で整理する。