灸痕の化膿を防止する方法で誤っているのはどれか。
正答:3
正答:3
水ぶくれを破ると細菌の入り口になる。正答は3。
傷を清潔に保つという原則から、行ってはならない処置を見分けられるか。
痕を残す灸では小さな熱傷ができる。熱傷でできる水ぶくれは、下にできつつある新しい皮膚を覆う天然の被いであり、破ると細菌が入り込んで膿む。したがって記述3が誤りである。残る3つは化膿を防ぐ方向に働く。もぐさの塊を小さくすれば熱傷が浅く小さくなり、同じ点に重ねて据えれば熱が一点に集まって周囲へ広がらず、かさぶたを保護すれば下の傷が守られる。
水ぶくれは邪魔なもの、痛そうなものという印象があるため、つぶすほうが早く治ると誤解しやすい。実際には、破らずに保つほうが感染を防ぎ治りも早い。かさぶたも同様で、はがさずに自然に落ちるのを待つ。
講義では、熱傷の深さを4段階で説明する。赤くなるだけで表皮にとどまるものが1度で、痛みと熱感がある。水ぶくれができるものが2度で、浅いものは強い痛みを伴うが、深いものでは自由な神経の終末まで傷むためにかえって痛みが和らぐ。皮膚の全層に及んで組織が死ぬものが3度で、痛みは無くなる。「火傷したけれど全然痛くない」という訴えは、浅いのではなく深いことを示す手がかりになる。水ぶくれを破らずに保つのは、下にできつつある新しい皮膚を守るためであり、破れば細菌の入り口になる。かさぶたも同じで、はがさずに自然に落ちるのを待つ。痕を残す灸では意図した深さで止めることが前提なので、痛みの訴えが乏しいときほど注意する。
正しい対応を3つ並べ、感染を招くものを1つ置く。解法は、(1) 傷を清潔に保つ原則を確認、(2) 皮膚の被いを壊す操作を探す、(3) それを選ぶ。
誤っているのは「水疱を掻破する」。破ると細菌の入り口になる。艾炷を小さくする、同一点に施灸する、痂皮を保護する、はいずれも化膿を防ぐ方向に働く。