問175
副腎皮質ホルモン剤を長期服用している患者への施灸方法で最も適しているのはどれか。
この問題の分類段階3 応用症例や条件を判断材料にする問題
正答:1
正答:1
副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)を長期服用している患者は易感染性患者であり、灸痕の化膿・潰瘍リスクが高い。皮膚に灸痕を残す有痕灸(焦灼灸・透熱灸・糸状灸)は避け、灸痕を残さない無痕灸である棒灸が最も適している。
ステロイド(副腎皮質ホルモン剤)長期服用=易感染性患者という前提で、灸痕化膿を生じにくい灸法を選ばせる設問。有痕灸を避け無痕灸を選ぶ判断が核心。
棒灸はモグサを患部から離して燃焼させ輻射熱で温める無痕灸で、灸痕を残さない(教科書 line 75-79)。一方、易感染性患者(ステロイド長期服用者)では灸痕の化膿・潰瘍リスクが高い(教科書 line 757)。灸痕を残さない棒灸なら化膿の起点となる灸痕(創)をつくらないため最も適している。
『副腎皮質ホルモン剤=ステロイド=易感染性患者』の言い換えに気づくこと。糸状灸を『細くて弱いから安全』と誤認しやすいが、糸状灸も皮膚上に直接施灸する有痕灸で灸痕を残す点に注意。
教科書は易感染性患者(糖尿病患者、ステロイド長期服用者など)で灸痕化膿・潰瘍リスクが高いとし、予防として過剰刺激を避け、病態が安定しない場合はかかりつけ医の判断を仰ぐとする。無痕灸(棒灸)は有痕灸が適切でない者に用いられる灸法でもある。
薬剤名(副腎皮質ホルモン剤)を出して『ステロイド=易感染性』に変換させる言い換え型。選択肢を有痕灸3つ+無痕灸1つで構成し、糸状灸の『細さ』で安全と誤認させる引っかけ。
教科書で有痕灸(透熱灸・焦灼灸・打膿灸/糸状灸は透熱灸の一形態)と無痕灸(知熱灸・棒灸/箱灸・温筒灸/台座灸・隔物灸)を分類し、灸痕の有無を整理する。教科書で易感染性患者の灸痕化膿リスクと予防を確認する。