問177
熱刺激の伝導で一次求心性神経線維のシナプスがあるのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:4
正答:4
熱(痛覚・温度覚)を伝える一次求心性神経線維は、脊髄後角で二次求心性神経線維にシナプス結合する。受容器→一次求心性線維→脊髄後角(シナプス)→二次求心性線維(脊髄視床路)という流れである。
熱刺激(痛覚・温度覚)を運ぶ一次求心性線維が、どこで次のニューロンとシナプスを作るかを問う問題。
教科書の伝達・伝導の図では、受容器の興奮が感覚神経(一次求心性線維)を介して脊髄後角に入り、ここでニューロンを乗り換えて(シナプス結合して)二次求心性線維となり、脊髄伝導路(脊髄視床路)を上行して視床・大脳皮質体性感覚野へ至る。したがって一次求心性線維のシナプス部位は脊髄後角である。
後索系の中継核(薄束核・楔状束核)は『触圧・深部感覚』の経路にある核であり、熱・痛覚・温度覚の一次求心性線維のシナプス部位(脊髄後角)とは別系統。
痛覚・温度覚(熱)は脊髄後角で乗り換えて脊髄視床路を上行するのに対し、触圧覚は脊髄後角で乗り換えず後索を上行して延髄の薄束核・楔状束核で初めて乗り換える。系統が違うので、シナプス部位を問う問題では『熱=脊髄後角』『触圧=延髄の後索核』と対で整理する。
後索核(薄束核・楔状束核)を熱のシナプス部位と誤認させる引っかけ。系統(脊髄視床路系か後索系か)を意識すれば回避できる。
教科書の図の伝達経路(受容器→感覚神経→脊髄後角→脊髄伝導路→視床→体性感覚野)を図で再現し、『熱・痛・温は脊髄後角で乗り換え』を確認する。後索核は触圧系の中継であることを区別して覚える。