問4
「医師は子どものことを思う親のように、患者は親に保護される子どものように行動する」と表現される医療従事者と患者の関係性はどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:1
正答:1
親子にたとえられる、判断を委ねる関係。正答は1。
医療者と患者の関係を表す複数のモデルを、判断の所在で分けられるか。
医療者と患者の関係の表し方にはいくつかのモデルがある。医療者が親のように判断し、患者が子のように保護される関係が設問の記述にあたる。したがって記述1が正しい。誤肢は指す関係が違う。別の医療機関に意見を求めること、医療者が事実だけを提供して判断を患者に委ねる関係、そして双方が対等に取り決めを結ぶ関係である。
判断が医療者にあるのか、患者にあるのか、双方の合意にあるのかで3つのモデルが分かれる。設問の記述では判断が医療者にあり、患者は保護される側になっている。技術者にたとえられるモデルはその逆で、判断が患者に振り切れている。
1960年代までは、どの国でも医師が裁量で一方的に判断して治療を行う関係が支配的だった。1960年代半ばに米国で起きた患者の人権運動がこれを批判し、患者の自己決定権が今日の患者の権利の中心概念になった。米国では患者の自己決定権として法制定されているが、日本では法律で明文化されたものはなく、憲法の規定から導かれる。
関係のモデルを4つ並べ、判断の所在で選ばせる。解法は、(1) 記述の中で誰が判断しているかを読む、(2) 各モデルの判断の所在を書く、(3) 一致するものを選ぶ。
親子にたとえられる関係はパターナリズム。工学モデルは判断が患者に、契約モデルは双方の合意にある。判断の所在で分ける。