胸郭について正しいのはどれか。
正答:1
正答:1
胸郭は胸骨・肋骨・胸椎で構成される。胸骨は上から胸骨柄・胸骨体・剣状突起の3部からなり、胸骨柄と胸骨体の境(胸骨角=ルイス角)の高さに第2肋骨が付着する。この問題は胸郭の骨構造と関連血管について正しい記述を選ぶ問題。
胸骨角と肋骨の連結、頸切痕の位置、仮肋と肋骨弓の関係、上大静脈の走行について、正しい記述を1つ選ぶ。
講義では、胸骨柄と胸骨体の結合部にできる隆起=胸骨角があり、その高さに第2肋骨が付着すると説明される(触診の基準点)。肋骨は第1〜第7肋骨が肋軟骨を介して直接胸骨につく真肋、第8〜第12が直接つかない仮肋で、そのうち第7〜第10は連結して肋骨弓をつくり、第11・第12は浮肋となる。上大静脈は左右の腕頭静脈が合流してできる胸郭内(縦隔)の静脈で、右心房に注ぐ。
胸骨角=第2肋骨の高さ、という基準を確実に。頸切痕は胸骨〈柄〉の上縁(胸骨体ではない)。仮肋(第8〜12)のうち第7〜10由来の軟骨が肋骨弓をつくるため『仮肋は肋骨弓に関与しない』は誤り。真肋=第1〜7、仮肋=第8〜12、浮肋=第11・12の区分を混同しない。
胸骨角はルイス角とも呼ばれ、体表から触れる重要なランドマーク。胸郭上口は第1胸椎・左右の第1肋骨・胸骨柄上縁で囲まれた上方の開口で、ここを鎖骨下動静脈や腕神経叢などが通る(胸郭出口症候群の舞台)。上大静脈はこれより下方の縦隔に位置する。
頸切痕を『胸骨体の上縁』とずらす、仮肋を『肋骨弓に関与しない』と否定する、上大静脈を『胸郭上口を通る』とする、の3つが定番ひっかけ。胸骨3部の境(胸骨角=第2肋骨)と、真肋・仮肋・浮肋+肋骨弓の番号を固めておく。
胸郭を骨と血管で整理する。胸骨=胸骨柄・胸骨体・剣状突起の3部。胸骨柄上縁中央のくぼみが頸切痕、胸骨柄と胸骨体の境の隆起が胸骨角でその高さに第2肋骨。肋骨:第1〜7=真肋(肋軟骨で直接胸骨へ)、第8〜12=仮肋(直接つかない)、うち第7〜10由来の軟骨が肋骨弓、第11・12=浮肋。上大静脈=左右の腕頭静脈の合流で縦隔内、右心房へ。胸郭上口は第1胸椎・第1肋骨・胸骨柄上縁の高さ。