上大静脈に直接注ぐのはどれか。
正答:1
正答:1
上大静脈(上大腸脈)は上半身(頭頸部・上肢)からの静脈血を集める大静脈で、左右の腕頭静脈と奇静脈系が合流して構成される。講義では『上大腸脈は左右の腕頭腸脈と気腸脈(=奇静脈系)を集めて構成されている』『気状脈は…上大腸脈の後面に注ぐ』と説明されており、奇静脈が上大静脈へ直接開口する。
選択肢の静脈のうち、間に他の静脈幹を介さず上大静脈に『直接』注ぐものを選ぶ問題。直接注ぐ=上大静脈本幹に開口する、という意味で、いったん腕頭静脈などに集まってから注ぐものは『直接』ではない。
奇静脈は脊柱の右側を上行し、右側の肋間静脈などを集めながら上大静脈の後面へ注ぐ。一方、内頸静脈は鎖骨下静脈と合流して腕頭静脈となり、左右の腕頭静脈が合して上大静脈をつくる。したがって内頸静脈・肋間静脈・椎骨静脈はいずれも他幹を経由してから上大静脈に達する。
『集まる→注ぐ』の順序を取り違えやすい。内頸静脈・肋間静脈は最終的には上大静脈に流れ込むが、それぞれ腕頭静脈・奇静脈という中間幹を経由する。『直接注ぐ』のは中間幹を介さない奇静脈である点を区別する。
奇静脈系は左側を半奇静脈・副半奇静脈が担当し、最終的に奇静脈本幹が上大静脈に注ぐ左右非対称構造をとる。さらに奇静脈系は門脈系の側副循環路としても機能する。
『最終的にどこへ流れるか』と『直接どこに開口するか』を混同させる引っかけ。中間で合流する静脈幹(腕頭静脈・奇静脈)の存在を思い出せるかが鍵。
上大静脈の構成を1枚にまとめる:(1)頭頸部・上肢の血→内頸静脈・鎖骨下静脈→腕頭静脈(左右)→上大静脈、(2)胸壁(肋間静脈)→奇静脈系(右=奇静脈、左=半奇静脈・副半奇静脈)→奇静脈本幹→上大静脈後面。これで『直接注ぐ=奇静脈』『間接=内頸・椎骨・肋間』が整理できる。