胃について正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
幽門には輪走筋が厚くなった幽門括約筋があり、内容物の十二指腸への送り出しを調節する。正答は2。
胃の区分の並び、粘膜の細胞と分泌物、大網・小網の付着部を正しく対応づけられるか。
胃は入口の噴門から始まり、噴門より上方に膨らむ胃底、大部分を占める胃体、出口へ向かう幽門部(幽門洞と幽門管)を経て幽門で十二指腸に続く。幽門では輪走筋が特に厚くなって幽門括約筋をつくり、胃から十二指腸への食塊の排出を制御する。誤肢は3つとも対応が入れ替わっている。胃底は幽門ではなく噴門の上方に位置する袋状の部分。胃底腺の細胞は、壁細胞が塩酸と内因子、主細胞がペプシノゲン、副細胞(頸粘液細胞)が粘液を出す。大網は大弯から前掛けのように垂れ下がり、小網は小弯と肝門を結ぶ。
主細胞と壁細胞は名前から働きを推測できないので、対で覚えるしかない。壁細胞=塩酸と内因子、主細胞=ペプシノゲン。小網と大網も、小弯と大弯にそれぞれ付くという素直な対応で、入れ替えられていないかだけ確認する。胃底は「底」という字に反して上方にある点が引っかけになる。
幽門括約筋は胃から十二指腸への食塊の排出を制御し、回盲弁括約筋は小腸から結腸への排出を制御する。いずれも消化管の反射で調節される。壁細胞が出す内因子はビタミンB12の吸収に必要で、胃切除後や萎縮性胃炎ではこれが不足して巨赤芽球性貧血(悪性貧血)を起こす。ペプシノゲンは塩酸によって活性化されペプシンとなり、蛋白質を分解する。
胃の区分・細胞・腹膜の3系統を1肢ずつ並べ、それぞれ対応をずらす。解法は、(1) 各肢の話題を分ける、(2) 正しい対応を思い出す、(3) 入れ替えを疑って照合する。
幽門では輪走筋が厚くなり幽門括約筋をつくる。胃底は幽門ではなく噴門の上方、塩酸は主細胞ではなく壁細胞、小網は大弯ではなく小弯に付着する。細胞と分泌物、網と弯の対応を対で覚える。