消化管からの吸収について正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
脂肪が分解されてできるモノグリセリドは、小腸で吸収される。正答は2。
栄養素ごとに、消化管のどこで吸収されるかを言えるか。
消化管は場所ごとに役割が分かれている。胃は主に食べ物をためて撹拌し、蛋白質の分解を始める場で、吸収はほとんど行わない。糖質、蛋白質、脂質のいずれも、最終的な形まで分解されてから小腸で吸収される。脂肪は膵液の酵素によって脂肪酸とモノグリセリドの形まで分けられ、胆汁酸に包まれた小さな粒として小腸の上皮に運ばれて取り込まれる。したがって記述2が正しい。誤肢は3つとも場所が違う。糖質の最終の形であるグルコースも小腸で吸収されるので、胃ではない。アミノ酸も小腸で吸収され、結腸ではない。水分は大半が小腸で吸収され、大腸ではその残りが吸収される。直腸で約半分ということはない。
吸収はほぼ小腸で行われる、という一点を軸にすれば3つの誤肢が消える。大腸が担うのは水分と電解質の残りの吸収で、栄養素は吸収しない。胃で吸収されるものは、アルコールや一部の薬など限られたものだけである。
小腸は輪状のヒダ、絨毛、微絨毛という三段構えで表面積を稼いでいる。糖質とアミノ酸は毛細血管に入り門脈を通って肝臓へ運ばれるが、脂質は上皮の中で再び中性脂肪に組み立てられ、リンパ管に入って胸管を経て静脈へ合流する。この経路の違いが、脂溶性の物質が肝臓を最初に通らない理由になる。大腸では水分が吸収されるため、通過が遅いほど便が硬くなる。
栄養素と吸収の場所を4つ並べ、場所をずらす。解法は、(1) 吸収の主役は小腸と決めておく、(2) 胃と大腸の役割を確認、(3) 例外にあたるものがないかを見る。
モノグリセリドは小腸で吸収される。グルコースも小腸で、アミノ酸も小腸で、水分の大半も小腸で吸収される。吸収の主役は小腸という一点で3つの誤肢が消える。