膝蓋腱反射について正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
腱を叩いて筋が伸び、その情報が脊髄へ入ってすぐ折り返す。脳を経由しない脊髄の反射。正答は3。
腱反射の受容器・求心路・中枢・シナプスの数を言えるか。
膝の腱を叩くと、つながっている筋が一瞬引き伸ばされる。この伸びを感じ取るのは筋の中にある紡錘形の受容器で、腱そのものにある受容器ではない。ここから出る太い求心線維が脊髄へ入り、そこで運動を担う細胞と直接つながって、その筋を縮ませる。途中に別の細胞を挟まないので単シナプス反射といい、折り返す場所が脊髄なので脊髄反射である。したがって記述3が正しい。誤肢は3つとも取り違えである。腱にある受容器は張力を感じ取るもので、伸びを感じ取るのは筋の中の受容器。求心線維はⅠa群と呼ばれる最も太い種類で、Ⅱ群ではない。シナプスを1つしか介さないので、多シナプス反射ではない。
腱を叩いているので受容器も腱にあると思いやすいが、叩いた振動が筋を引き伸ばし、それを筋の中の受容器が感じ取る。この一段のずれが設問の要点になる。腱にある受容器は、力が強くなりすぎたときに逆に力を抜かせる働きをもち、役割が反対になる。
この反射では、縮ませる指令と同時に、反対に働く筋をゆるめる指令も出る。こちらは間に細胞を1つ挟むので単シナプスではない。腱反射は脊髄の高さごとに決まっているので、どの反射が落ちているかで障害の高さが分かる。脳や脊髄の運動の通り道が傷むと、抑えが外れて反射は亢進する。逆に、神経の根や末梢の神経が傷むと反射は減弱・消失する。
1つの反射について、受容器・求心路・中枢・シナプスの数を1肢ずつ並べる。解法は、(1) 何が刺激されているかを確認、(2) その受容器の場所を決める、(3) 折り返す場所とシナプスの数を確認する。
膝蓋腱反射は脊髄反射。受容器は腱ではなく筋の中の紡錘形の受容器、求心線維はⅡ群ではなくⅠa群、多シナプスではなく単シナプス反射。叩いた振動が筋を伸ばす、という一段のずれが要点。