問39
排尿障害のうち蓄尿障害はどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:3
正答:3
排尿障害は尿排出障害と蓄尿障害に大別される。本問は『蓄尿(尿をためる)』の障害で起こる症状はどれかを問う。尿を出す側の症状か、ためる側の症状かを切り分ける。
排尿障害のうち、蓄尿障害に分類される症状を1つ選ぶ。蓄尿障害では膀胱に尿を適切にためておけず、不適当な場所・時間に不随意に尿が出てしまう。
教科書では、排尿障害を尿排出障害(下部尿路の閉塞や排尿筋の機能障害で起こる)と蓄尿障害(下部尿路の炎症や排尿にかかわる神経の障害で起こる)に分類する。蓄尿障害では膀胱に尿を適切にためておけず尿失禁が起こる。一方、排出障害の程度によって排尿困難・残尿・尿閉などが起こる。
『尿を出す』障害(排出障害=排尿困難・残尿・尿閉)と『尿をためる』障害(蓄尿障害=尿失禁)の対比を押さえる。尿勢低下・尿線途絶・残尿感はいずれも『出す』側の困りごとで、尿失禁だけが『ためられない』側である。
教科書によると、尿排出障害は男性では前立腺肥大・前立腺癌が最多で尿道狭窄が続き、女性では外尿道口狭窄・子宮脱・膀胱瘤などでみられる。蓄尿障害は下部尿路の炎症・中枢神経障害・神経因性膀胱が原因になる。神経障害のない人でも、笑ったときなどに失禁する腹圧性尿失禁がみられる。治療は、排出障害には排尿筋収縮・尿道括約筋弛緩を起こす薬、蓄尿障害には排尿筋弛緩・尿道括約筋収縮を起こす薬を使う。
排尿に関する症状を4つ並べ、3つを『出す側』、1つを『ためる側』にして紛れさせる分類問題。各症状がどちらの機序に属するかを暗記していないと迷う。
排尿障害=尿排出障害+蓄尿障害。出す障害(閉塞・排尿筋機能低下)→排尿困難・残尿・尿閉。ためる障害(炎症・神経障害・神経因性膀胱)→尿失禁。尿失禁だけが蓄尿障害の症状。