心電図検査でST低下の際に疑われるのはどれか。
正答:1
正答:1
心電図検査は、心拍動に伴って発生する電位差を曲線として記録する検査で、多くの循環器疾患の診断に有意義である。教科書では心電図検査がとくに重要な心疾患の一つに『心筋梗塞、狭心症』が挙げられている。設問はST部分の変化と関連する病態を問うている。
心電図でST部分が低下したときに考えられる疾患を、選択肢4つの中から1つ選ばせる問題。心電図検査が診断上とくに重要となる心疾患の知識が問われている。
心電図は、洞結節から刺激伝導系を伝わる電気的刺激により心筋線維が興奮することで生じる電位差を、体表面の導子から記録する。教科書の『心電図検査がとくに重要な心疾患』には『心筋梗塞、狭心症』が含まれる。狭心症は心筋への血流が一過性に不足する病態であり、心電図検査がその診断に有意義な疾患群(心筋虚血をきたす疾患)に該当する。
選択肢2〜4はいずれも不整脈であり、心電図検査が重要であること自体は教科書(教科書の一覧の刺激生成異常・刺激伝導異常)と整合する。しかし設問が問うのは『ST部分の変化』との関連であり、教科書が明示する心筋虚血をきたす疾患(狭心症・心筋梗塞)が該当する点が鑑別の鍵。
教科書は心電図検査がとくに重要な心疾患として、刺激生成異常(不整脈)、刺激伝導異常、心房・心室肥大、心筋梗塞・狭心症、心膜炎、電解質異常、薬剤の心臓への影響、心臓に影響を及ぼす全身性疾患を列挙している。狭心症はこのうち心筋への血流障害(虚血)に関する疾患群に位置づけられる。
選択肢に複数の不整脈名を並べ、『心電図=不整脈』という連想に誘導するパターン。設問の核心はST部分という具体的な心電図所見にあり、虚血性疾患(狭心症)を選ばせる点に注意。
教科書の一覧『心電図検査がとくに重要な心疾患』を通読する。①刺激生成異常(不整脈)②刺激伝導異常③心房・心室肥大④心筋梗塞、狭心症⑤心膜炎⑥電解質異常(K+, Ca2+)⑦薬剤の影響(ジギタリス、キニジン)⑧全身性疾患(甲状腺機能異常症など)。狭心症が虚血性心疾患として挙げられている点を確認する。