問42
涙腺と唾液腺を支配しているのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:2
正答:2
脳神経のうち涙腺・唾液腺に至る分泌線維(副交感神経線維)を含むのは顔面神経(第Ⅶ脳神経)である。本問は涙腺・唾液腺の分泌を支配する脳神経を問う。
脳神経各々の機能(運動・感覚・分泌)を理解し、涙腺・唾液腺への分泌線維をもつ脳神経を選べるかを問う。
教科書は顔面神経(Ⅶ)について『顔面諸筋の運動を支配する。また、舌の前2/3の味覚を伝え、涙腺・唾液腺に至る分泌線維(副交感神経線維)も含まれる』と記載する。すなわち涙腺・唾液腺の分泌は顔面神経の副交感線維が支配する。
三叉神経と顔面神経はともに顔面に分布するが、三叉神経=顔面の感覚+咀しゃく筋運動、顔面神経=顔面筋運動+舌前2/3味覚+涙腺・唾液腺分泌(副交感)、と機能を区別する。舌前2/3の味覚も顔面神経である点に注意。
教科書記載に基づくと、顔面神経の機能は(1)顔面諸筋の運動、(2)舌の前2/3の味覚、(3)涙腺・唾液腺に至る分泌線維(副交感神経線維)。顔面神経麻痺では麻痺側で鼻唇溝が浅くなり、口角が下がり健側に引かれ、瞼裂が開大する。なお唾液腺のうち教科書で舌咽神経・舌下神経に明示の分泌支配記載はなく、本問の正答根拠は顔面神経の記述に依拠する。
顔面に分布する三叉神経との取り違えを誘う脳神経機能問題。『涙腺・唾液腺=分泌(副交感)』というキーワードを顔面神経に結びつけられるかが鍵。
脳神経の機能を運動・感覚・分泌(副交感)で整理する。Ⅶ顔面神経=顔面筋運動・舌前2/3味覚・涙腺/唾液腺分泌、V三叉神経=顔面/眼/舌前2/3感覚・咀しゃく筋運動、Ⅸ舌咽神経・X迷走神経=口蓋-咽頭機能、Ⅻ舌下神経=舌筋運動、Ⅺ副神経=僧帽筋上部・胸鎖乳突筋運動。顔面神経麻痺の所見(鼻唇溝消失・口角下垂・瞼裂開大)も押さえる。