問44
ショックの分類で、患者の皮膚が温かい場合に考えられるのはどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:4
正答:4
ショックの臨床症状は蒼白・虚脱・冷汗・脈拍の不触知・呼吸不全の5つが特徴で、通常は四肢が冷たくなる。ただし血液分布異常(敗血症性ショックなど)では皮膚の表在性血管が拡張して、むしろ温かくなることがあり、ウォームショックと呼ばれる。
一般にショックでは皮膚が冷たくなるなか、例外的に『皮膚が温かい』ショックの分類を選ぶ問題。ウォームショックの知識を問う。
敗血症性ショックなどの血液分布異常では、皮膚の表在性血管が拡張するため末梢への血流が(皮膚表面では)増え、皮膚がむしろ温かくなる(ウォームショック)。他の分類では循環血液量・心拍出量の低下から末梢血管が収縮し、皮膚は蒼白・冷たくなる。
『ショック=皮膚が冷たい』という基本像と、血液分布異常だけの例外(温かい=ウォームショック)を区別できるかが核心。敗血症性ショックの初期にみられる点も押さえる。
教科書はショックの一般的臨床症状を蒼白・虚脱・冷汗・脈拍の不触知・呼吸不全の5徴とし、『ただし、敗血症性ショックなどの血液分布異常では、皮膚の表在性血管が拡張して、むしろ温かくなることがあり、ウォームショックとも呼ばれる』と明記している。
『ショックなら必ず冷たい』という思い込みで設問の例外性を見落とす罠。設問が『温かい場合』とわざわざ限定しているのは血液分布異常を指している。
教科書『37.ショック』(4)臨床症状を読み、5徴とウォームショックの例外を整理。教科書の一覧の血液分布異常(敗血症性・アナフィラキシー・脊髄性)と結びつけて『血管拡張→温かい』の機序を理解する。