肺結核について正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
結核は感染症法の二類感染症で、診断した医師は直ちに届け出る。正答は3。
肺結核について、感染経路・治療薬の使い方・届け出・医療者のマスクの4点を、それぞれ正しく押さえているか。
結核菌は患者の咳とともに喀出され、しぶきの水分が蒸発して数マイクロメートルの飛沫核となり、長時間空中を漂う。これを吸い込んで感染するため、経路は空気感染(飛沫核感染)に分類される。また結核は感染症法で二類感染症に位置づけられ、診断した医師は直ちに最寄りの保健所長を経て都道府県知事へ届け出る全数把握の対象である。したがって記述3が正しい。誤肢は3つとも、感染経路・治療・防護具のいずれかを取り違えている。
飛沫感染と空気感染(飛沫核感染)を混同しやすい。しぶきは大きく重いのですぐ落ちるが、水分が蒸発した飛沫核は軽く小さく長時間漂う。結核は後者で、対策も換気・陰圧室・N95マスクと変わる。届け出の速さも感染症の分類によって違うので、二類=直ちに、と分類とセットで押さえる。
感染症法は感染力と重さに応じて一類から五類までを定め、それぞれに届け出の期限と講じられる措置を結びつけている。結核は二類感染症で、直ちに届け出るほか、就業制限や入院の勧告の対象になる。吸い込まれた結核菌は肺内に初感染巣をつくるが、感染が成立しても発病する頻度は約5%とされ、多くは免疫で抑え込まれたまま経過する。
感染経路の記述が最初に置かれると、そこだけ読んで正答にしてしまう。「飛沫感染」と書かれていても、結核は飛沫核による空気感染である。抗結核薬を「単剤で用いる」とする肢も定番のひっかけで、原則は多剤併用である。
結核は二類感染症で、診断したら直ちに届け出る。感染経路は空気感染で、対策は換気・陰圧室・N95マスク。治療はイソニアジド・リファンピシンなどの多剤併用。感染しても発病するのは約5%。感染症の分類と、届け出の期限・就業制限・入院勧告がひも付いている点を分類表で確認する。