COPDについて正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
COPDの代表的な症状は『労作時の息切れ』であり、慢性進行性の経過をとる。気腫性病変による肺胞構造の破壊はガス交換障害(拡散障害)も引き起こす。呼吸機能検査では拘束性ではなく閉塞性障害を示す。
COPDの症状・病態(拡散能・換気障害の型・喘鳴/発作の有無)の正誤を問う。前問(第28回)と同じ『閉塞性 vs 拘束性』論点に、拡散能と『発作』という喘息との鑑別論点が加わる。
COPDの気腫性病変は肺胞構造の破壊をもたらし、閉塞性障害とともにガス交換の障害を引き起こす。したがって肺拡散能(ガス交換能)は障害されうる。一方、長引く咳・痰・労作時息切れが受診契機となる代表症状で、ときに喘鳴を伴うこともあるが、喘息のような発作性の気道狭窄を主体とする疾患ではない。
『発作』『笛声音(喘鳴)』は気管支喘息のキーワード。COPDも喘鳴を伴うことはあるが『発作時の気管支狭窄音が特徴』なのは喘息側。拡散能(ガス交換能)は気腫性病変で障害されうる点を、閉塞性障害(換気の問題)と分けて理解する。
COPDの病態は末梢気道病変(炎症による肥厚・狭窄、気道内分泌物増加=咳・痰)と気腫性病変(肺胞破壊=閉塞性障害+ガス交換障害)の両者が関与する。喘息とCOPDのオーバーラップ(ACO)では気管支喘息による一時的な閉塞性障害が加わり重症化しやすい。
『正常である』と言い切る肢(拡散能)、喘息のキーワード(発作・狭窄音)をCOPDに紛れ込ませる肢、閉塞性を拘束性に置換する肢を並べ、唯一正確な『労作時呼吸困難』を選ばせる。
COPDの症状(労作時息切れ・慢性進行性・特徴的症状なし・ときに喘鳴)、病態(末梢気道病変=咳痰/気腫性病変=閉塞性障害+ガス交換障害)を確認。喘息との違い(喘息=発作性・笛声音・可逆性)を対比して覚える。換気障害の型は閉塞性であることを再確認する。