問59
右心不全によくみられる身体所見はどれか。
この問題の分類段階2 理解正答の理由や選択肢の違いを整理する問題
正答:3
正答:3
右心不全に特徴的な身体所見を問う問題。右心不全では体静脈系(上・下大静脈)のうっ血が生じ、下肢の浮腫が代表的所見となる。
右心不全に『よくみられる』身体所見を1つ選ぶ。左心不全(肺うっ血系)の所見と右心不全(体静脈うっ血系)の所見を区別できるかが問われる。
教科書記載:右心不全では右心系の機能低下により上・下大静脈のうっ血をきたし、その結果、浮腫(すねで圧痕を残すむくみ)、肝腫大、食欲低下、倦怠感などが出現する。下肢(すね)の圧痕性浮腫は右心不全の代表的身体所見である。
右心不全(体静脈うっ血=浮腫・肝腫大)と左心不全(肺うっ血=息苦しさ)の区別が核心。肺うっ血を右心不全と取り違えると誤答する。頻呼吸・チアノーゼは一見心不全らしいが、教科書の右心不全症状リストには含まれない。
右心不全は右室が血液を送り出せず右房がうっ滞し、右房に流れ込む上大静脈・下大静脈がうっ滞する(教科書L82-83)。その結果むくみ(下肢浮腫)や肝のうっ滞(肝腫大)が生じる。一方、肺うっ血は左心不全で左房→肺静脈うっ滞によって生じるため、右心不全の所見と区別する。
左心不全の所見(肺うっ血)を選択肢に混ぜて左右取り違えを誘う頻出パターン。さらに頻呼吸・チアノーゼといった『いかにも心不全』な語を並べるが、教科書の右心不全症状リストに照らせば下肢浮腫が唯一明確に該当する。
右心不全は右室→右房→上下大静脈のうっ血。だから体に水がたまり、下肢のむくみ(圧痕性浮腫)や肝腫大・食欲低下・倦怠感が出る。これに対し肺うっ血や息苦しさは左心不全。よって右心不全の身体所見を問われたら『下肢の浮腫』。肺うっ血を選ぶと左右取り違えの誤答。頻呼吸・チアノーゼは教科書の右心不全症状リストにないので消去する。