甲状腺機能低下症の症状で正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモン作用の不足により全身代謝が低下する病態。代謝低下の結果として体重増加が生じる。
甲状腺機能低下症の症状として『正しい』ものを1つ選ぶ。低下症の症状に該当する選択肢を選ぶ問題。
甲状腺ホルモンは全身の代謝を担うため、不足すると代謝が低下する。教科書は全身症状として『寒さに弱い、発汗減少、嗄声、全身倦怠感、易疲労感、体重増加、低体温、月経異常』を挙げており、体重増加は低下症の症状として明記されている。頻脈・手指振戦・発汗過多はいずれも甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の代謝亢進症状であり、低下症ではむしろ徐脈・発汗減少となる。
亢進症の代謝亢進症状(頻脈・手指振戦・発汗過多・体重減少)と低下症の代謝低下症状(徐脈・発汗減少・体重増加)は対になる。本問は3つの亢進症症状の中に低下症の体重増加を混ぜている。代謝の向き(亢進=消費増→体重減少/低下=消費減→体重増加)で整理する。
甲状腺機能低下症の症状は全身症状(寒さに弱い・発汗減少・嗄声・倦怠感・易疲労感・体重増加・低体温・月経異常)、消化器(食欲減退・便秘)、循環器(徐脈・息切れ)、皮膚(硬い浮腫=粘液水腫・乾燥・脱毛)、神経筋(こむらがえり・アキレス腱反射の弛緩相遅延)、精神(活動性低下・記憶障害・言語緩慢)。診断は甲状腺ホルモン低値・TSH高値。原因は橋本病が最多。
肯定設問で、亢進症の症状3つ(頻脈・手指振戦・発汗過多)に低下症の体重増加を1つ混ぜる。亢進症と低下症の症状の向きを逆に覚えていると誤答する。体重増加=代謝低下のサインで即決。
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモン作用不足で全身代謝が低下する病態。全身症状に寒さに弱い・発汗減少・嗄声・倦怠感・易疲労感・体重増加・低体温・月経異常、循環器に徐脈、皮膚に粘液水腫がみられる。対照的に亢進症(バセドウ病)は頻脈・手指振戦・発汗過多・体重減少。診断は甲状腺ホルモン低値・TSH高値、総コレステロール高値、貧血。原因は橋本病が最多。治療は甲状腺ホルモン薬の生涯投与。