中殿筋機能が低下して起こるのはどれか。
正答:4
正答:4
中殿筋は股関節外転筋であり、その機能低下で生じるのはトレンデレンブルグ徴候である。教科書もトレンデレンブルグ徴候を殿筋不全・殿筋麻痺によって起こると記載する。
中殿筋(股関節外転筋)機能低下で出現する徴候を、複数の徴候名から選ぶ問題。各徴候が評価する対象を理解しているかを問う。
教科書はトレンデレンブルグ徴候を『股関節外転筋力の低下のため、患側立脚時に骨盤は健側へ、肩は患側へ下がる』現象とし、『殿筋不全や殿筋麻痺によって起こる』と明記する。中殿筋は片脚立位で骨盤を水平に保持する主要な股関節外転筋であり、その機能低下が直接トレンデレンブルグ徴候につながる。
アリス徴候(下肢短縮)・クリック音(脱臼整復音)はいずれも先天性股関節脱臼の所見だが、機序は中殿筋機能低下ではない。中殿筋=外転筋=トレンデレンブルグ、と直結させて他の股関節徴候と区別する。
教科書は先天性股関節脱臼の症状として、新生児期にクリック音(屈曲外転時)、乳児期にアリス徴候(下肢短縮・立て膝で患側膝が低い)、トレンデレンブルグ徴候(殿筋不全・殿筋麻痺で患肢片脚起立時に健側骨盤が下降・上体が患側へ傾く)を整理して記載する。これらは同じ疾患でも評価する病態が異なり、トレンデレンブルグのみが直接『外転筋(中殿筋)機能低下』を反映する。
同じ股関節疾患に関連する複数の徴候を並べ、機序の違いで選ばせる。中殿筋機能(外転・骨盤水平保持)に直結するのはトレンデレンブルグのみ。徴候ごとに『何を評価するか』を一語で言えるようにしておく。
股関節の主要徴候を機序で整理する。トレンデレンブルグ徴候=外転筋(中殿筋)機能低下/殿筋不全・麻痺、アリス徴候=みせかけの下肢短縮(脱臼)、クリック音=脱臼整復時の触知音(新生児)。それぞれが評価する病態を区別し、『中殿筋機能低下→トレンデレンブルグ』を即答できるようにする。