疾患と換気障害の組合せで正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
換気障害は、気道の閉塞によって起こる『閉塞性障害』(肺気腫などのCOPD)と、肺および胸郭の拡張不全によって起こる『拘束性障害』(神経筋疾患・高位脊髄損傷・肺線維症・胸部手術後など)、両者を合併する混合性に分けられる。設問はこの分類の正しい組合せを選ぶ。
各疾患が『閉塞性(気道閉塞)』か『拘束性(肺・胸郭の拡張不全)』かを正しく対応づけられるかを問う。教科書が拘束性障害の代表として明記している疾患を見抜けるかが核心。
拘束性障害は、肺そのものが硬くなる(肺線維症)か、胸郭・呼吸筋が十分に動かない(神経筋疾患・高位脊髄損傷・胸部手術後)ことで肺・胸郭が広がらず、肺活量が低下する。一方、閉塞性障害は気道が狭窄・閉塞して呼気の流れが悪くなる(肺気腫など)。肺機能検査では%肺活量80%未満が拘束性、1秒率低下が閉塞性の指標となる。
『閉塞=気道が狭い』『拘束=肺・胸郭が広がらない』の対応を取り違えやすい。神経筋疾患・高位脊髄損傷は『気道は通っているが呼吸筋・胸郭が動かない』ため拘束性、という機序の理解が要点。
教科書冒頭の換気障害分類が直接の根拠。閉塞性=気道の閉塞(肺気腫などCOPD)、拘束性=肺および胸郭の拡張不全(神経筋疾患・高位脊髄損傷・肺線維症・胸部手術後)と列挙されている。教科書の図では%肺活量と1秒率の組合せで拘束性・閉塞性・混合性・正常を判別する。肺線維症は%肺活量低下(拘束性)、肺気腫は1秒率低下(閉塞性)が典型。
神経筋疾患(筋ジストロフィー)や高位頸髄損傷は『動けない=詰まっている』という直感で閉塞性に引っ張られやすい。だが気道は閉塞しておらず、呼吸筋・胸郭が広がらない拘束性である点を、教科書の列挙(拘束性=神経筋疾患・高位脊髄損傷)で固定する。
換気障害を『どこが障害されるか』で2分する。気道が狭い→閉塞性(肺気腫・COPD、肺機能で1秒率低下)。肺が硬い・胸郭/呼吸筋が動かない→拘束性(肺線維症・神経筋疾患・高位脊髄損傷・胸部手術後、%肺活量80%未満)。神経筋・脊髄損傷系はすべて拘束性に寄せる、と覚えると組合せ問題で迷わない。