条達作用をもつ臓腑と相生関係にある臓腑の作用はどれか。
正答:4
正答:4
条達(のびやかに広がる)は肝の生理特性。肝は木で、相生関係にあるのは母である腎(水生木)と子である心(木生火)。選択肢に該当するのは腎の「陰陽の根本」。正答は4。
条達=肝と同定し、相生の母子関係をたどって腎に至り、腎の特性を表す語を選べるか。他の3語は脾・胃・肺の別名。
肝は疏泄を主り、気機をのびやかに通す性質を持つ。この性質を条達(あるいは昇発)といい、肝は木に配当される。相生は木→火→土→金→水→木の順で、生む側が母、生まれる側が子。肝(木)から見ると、母は腎(水生木)、子は心(木生火)。選択肢を照らすと、気血の源は脾(後天の本・気血生成の源)、水穀の海は胃、水の上源は肺(宣発と粛降で津液を体じゅうへゆきわたらせ、からだの上部で水の代謝をつかさどる)、陰陽の根本は腎。相生関係にあるのは腎なので、腎の生理特性である「陰陽の根本」が正答。腎は蔵精・主水・納気を主り、封蔵と陰陽の根本を生理特性とする。
相生関係は母子の双方向なので、肝の母(腎)と子(心)のどちらも該当しうる。本問は選択肢に心の特性が無いので腎に決まる。条達を脾の昇清と混同しないこと。臓腑の別名(気血の源=脾、水穀の海=胃、水の上源=肺、陰陽の根本=腎、後天の本=脾、先天の本=腎)を一覧で覚えると速い。
肝の生理特性は条達・昇発(のびやかに広がり上へ発する)と、剛臓(激しやすい)。腎の生理特性は封蔵(精を漏らさず蔵する)と陰陽の根本(元陰・元陽を宿し全身の陰陽の土台となる)。腎陰は全身の陰の源、腎陽は全身の陽の源とされ、他臓の陰虚・陽虚が進むと最終的に腎に及ぶ。肝腎同源(精血同源)の関係もこの母子関係に基づく。
「条達作用をもつ臓腑」→「相生関係にある臓腑」→「その作用」の三段。臓腑の別名を知らないと最後で詰まる。解法は、(1) 条達=肝=木、(2) 相生の母=腎(水生木)、(3) 腎の特性=陰陽の根本。
条達は肝の生理特性で、肝は木。相生では母が腎(水生木)、子が心(木生火)にあたる。選択肢のうち腎の特性は「陰陽の根本」。気血の源は脾、水穀の海は胃、水の上源は肺で、いずれも肝と相生関係にはない(脾は剋される側、肺は剋す側)。臓腑の別名を一覧で覚えておくと、この形の三段変換は速く解ける。