降濁作用の補助を受けている作用はどれか。
正答:1
正答:1
降濁は胃の生理特性で、消化物を下へ降ろして小腸・大腸へ送る。この下降の勢いが大腸の伝化を助ける。正答は1。
六腑の生理作用(受納・腐熟・降濁=胃、受盛・化物・泌別清濁=小腸、伝化=大腸)と五臓の作用(疏泄=肝、粛降=肺)を区別し、降濁が助ける相手を答えられるか。
胃は飲食物を受け入れ(受納)、消化し(腐熟)、下へ降ろす(降濁)。この降濁によって消化物が小腸へ、さらに大腸へと順に送られる。大腸は小腸から受けた糟粕の水分を吸収して大便に変え、伝え送る(伝化)が、この伝化は胃の降濁による気機の下降と、肺の粛降の助けを受けて成り立つ。したがって降濁の補助を受けているのは伝化。疏泄は肝の作用で気機をのびやかに通すもの、粛降は肺の作用で気や津液を下へ内へ輸布するもので、どちらも降濁に助けられる関係ではない。化物は小腸の作用で水穀を精微と糟粕に変化させるもので、胃の降濁を受けてはいるが、設問の答えは大腸の伝化として整理される。
降濁(胃)・伝化(大腸)・化物(小腸)はいずれも消化管の連携なので、どれが「助けられる側」かで迷う。飲食物の流れは胃(受納・腐熟・降濁)→小腸(受盛・化物・泌別清濁)→大腸(伝化)で、降濁は下流全体を押し流す力。設問の枠組みでは最下流の伝化を答えとする。疏泄と粛降は臓の作用なので先に外せる。
六腑は「通じることをもって用となす」とされ、内容物を停滞させず下へ送ることで機能する。この下降の連携が乱れると、胃の降濁失調で悪心・嘔吐・げっぷ、大腸の伝化失調で便秘や下痢が起こる。便秘の病機でも、大腸の伝化は肝の疏泄・肺の宣発粛降・脾の運化・胃の降濁の影響を受けると整理される。
消化管の作用を3つと臓の作用を1つ混ぜ、連携の向き(助ける・助けられる)で選ばせる。解法は、(1) 臓の作用(疏泄・粛降)を外す、(2) 流れの上流と下流を確認、(3) 降濁の下流にあたる伝化を選ぶ。
飲食物は胃で受納・腐熟され、降濁によって下へ送られ、小腸で化物・泌別清濁を受け、大腸で伝化されて大便になる。大腸の伝化は胃の降濁による気機の下降に助けられて成り立つので、降濁の補助を受けているのは伝化。疏泄は肝、粛降は肺の作用で、化物は小腸の作用。六腑は通降を常とし、この連携が乱れると嘔吐や便秘が起こる。