経脈病証で、喉に症状があり、外側前腕皮神経の支配領域に痛みがあるのはどれか。
正答:3
正答:3
喉の腫れ痛みを病証に持ち、かつ前腕の外側(橈側)を走るのは手の陽明大腸経。外側前腕皮神経の支配領域は前腕の橈側で、大腸経の走行と重なる。正答は3。
経脈病証の同定に、症状(喉)と解剖学的な神経支配領域(外側前腕皮神経=前腕橈側)の2つを重ねて使えるか。
手の陽明大腸経は示指の橈側末端に起こり、前腕の後外側(橈側)を上って肘外側・上腕外側を経て肩に至り、頸から顔面に上って鼻翼の傍らで終わる。経脈病証には喉の腫れ痛み、歯痛、鼻出血、示指の痛み、上肢外側の痛みがある。外側前腕皮神経は筋皮神経の終枝で前腕の橈側の皮膚を支配し、この領域は大腸経の走行と一致する。したがって喉の症状と前腕橈側の痛みが同時にあれば大腸経。手の少陰心経は上肢前面の尺側で心痛・咽の乾き・目黄、手の少陽三焦経は上肢後面の中央で耳鳴難聴・目尻の痛み・発汗、手の太陽小腸経は上肢後面の尺側で頸や頷の腫れ・難聴が病証で、走行が前腕橈側と合わない。
外側前腕皮神経が前腕のどちら側かを知らないと解けない。筋皮神経の終枝で前腕の橈側(外側)を支配する。手の三陽経のうち前腕橈側を走るのは大腸経、中央が三焦経、尺側が小腸経と並びで覚える。喉の症状は大腸経・小腸経・胃経のいずれでも出るので、部位の手がかりで絞る。
手の陽明大腸経の病証(『霊枢』経脈篇):歯痛、頸の腫れ。是主津液所生病者、目黄・口乾・鼽衄・喉痺・肩前臑痛・大指次指痛而不用。前腕の走行と一致するのが肩前臑痛と示指の痛み。神経支配で言えば、大腸経は外側前腕皮神経・橈骨神経浅枝、小腸経は内側前腕皮神経・尺骨神経、三焦経は後前腕皮神経の領域と概ね対応する。
経脈病証を解剖学の神経支配領域で問う複合形。喉の症状だけでは3経に絞れず、神経支配領域で1つに決めさせる。解法は、(1) 外側前腕皮神経=前腕橈側、(2) 前腕橈側を走る手の陽経=大腸経、(3) 大腸経の病証に喉があることを確認。
手の陽明大腸経は示指の橈側から前腕の橈側を上り、肩・頸を経て顔面に至る。病証は喉の腫れ痛み、歯痛、鼻出血、上肢外側と示指の痛み。外側前腕皮神経は前腕の橈側を支配するので、この領域の痛みと喉の症状が重なれば大腸経。手の三陽の前腕での並びは橈側=大腸、中央=三焦、尺側=小腸で、心経は前面尺側。