五心煩熱や盗汗がみられるのはどれか。
正答:4
正答:4
五心煩熱(手のひら・足の裏・胸中のほてり)と盗汗(寝汗)はいずれも陰虚内熱の症状。選択肢のうち陰虚を含むのは心腎不交(心腎陰虚+心火亢盛)。正答は4。
五心煩熱・盗汗を陰虚の指標と読み、各証の病機に陰虚が含まれるかを判定できるか。
五心煩熱は、手のひら・足の裏のほてりに胸のほてりが加わったもので、陰虚による内熱から生じる。盗汗は眠っている間に汗が出て目覚めると止まる汗で、これも陰虚を示す。心腎不交は、腎陰が不足して心火を制約できなくなり心火が亢盛になる病証で、心腎陰虚(虚熱)と心火亢盛(実熱)が同時に存在する。陰液が足りないので手足のほてり・のぼせ・盗汗が現れ、虚熱が強まれば五心煩熱や潮熱まで出る。肝脾不和は肝の疏泄失調が脾胃の運化を乱す気滞の病証で、胸脇の脹痛・腹痛・下痢が主。心肝火旺は心火と肝火がともに亢ぶる実熱証で、不眠・いらだち・目赤・口苦が出るが陰虚の所見は伴わない。心脾両虚は心血虚と脾気虚の複合で、動悸・不眠・健忘・顔色萎黄・食欲不振・軟便が主で、虚だが熱の所見はない。
心肝火旺と心腎不交はどちらも心の熱を含むが、実熱だけか虚熱を伴うかで分かれる。五心煩熱・盗汗・舌紅少苔・脈細数が虚熱の指標。心脾両虚は虚だが熱がないので、虚=すべて陰虚と考えないこと。気虚・血虚・陰虚・陽虚の4つを分けて整理する。
心腎不交は水火既済(心火が下って腎水を温め、腎水が上って心火を抑える)が崩れた状態で、不眠・心煩・動悸・健忘・腰膝酸軟・耳鳴・五心煩熱・盗汗・舌紅少苔・脈細数を示す。治療は滋陰降火・交通心腎で、太渓・照海・三陰交(滋陰)と神門・少府(清心)、心兪・腎兪(交通)を組み合わせる。不眠の弁証では心火亢盛・心脾両虚・心腎不交・痰熱擾心・肝鬱化火を鑑別する。
心を含む証を3つ並べ、虚熱の指標で1つに絞らせる。解法は、(1) 五心煩熱・盗汗=陰虚の指標、(2) 各証に陰虚が含まれるか、(3) 心腎不交のみ該当。
五心煩熱は手のひら・足の裏のほてりに胸のほてりを伴うもので、陰虚の内熱による。盗汗も同じく陰虚を示す。この2つを示すのは心腎不交で、腎陰が心火を制約できず心火が亢盛になる病証。心腎陰虚(虚熱)と心火亢盛(実熱)が併存し、不眠・心煩・腰膝酸軟・舌紅少苔・脈細数を伴う。心肝火旺は実熱のみ、心脾両虚は熱のない虚、肝脾不和は気滞。