汗と脈状の組合せで正しいのはどれか。
正答:4
正答:4
手足心汗(手のひら・足の裏の汗)は陰経の鬱熱・陰虚・脾胃湿熱などで起こり、脈は細となる。正しい組合せは4。
汗の種類(無汗・戦汗・大汗・手足心汗)それぞれの病機と、対応する脈状を結びつけられるか。
手足心汗は手のひらと足の裏に汗が出るもので、陰経の鬱熱・陰虚・脾胃の湿熱などで起こる。陰虚では陰液が不足するため脈は細となり、脾気虚を背景とする場合も細弱となる。教科書も脾気虚の項で「多汗で手のひらや足の裏が汗で湿っている…舌質は淡、脈は細弱となりやすい」と、手足心汗と細脈を同じ記述の中で並べている。他の3つは、無汗は風寒の邪を受けた表実寒証にみられ、収引性により腠理が閉じるため脈は浮・緊。戦汗は悪寒・戦慄の後にみられる全身性の発汗で、邪正抗争の転機を示す。大汗は汗が大量に出るもので実熱によることが多く脈は数。濇脈は血瘀・血虚、結脈は血瘀・寒証・積聚、滑脈は痰飲・食滞・湿証・実熱でみられる脈で、それぞれ組合せが合わない。
汗の分類(自汗・盗汗・大汗・戦汗・絶汗・無汗・手足心汗)と脈状の分類(浮沈・遅数・虚実・滑濇・弦緊細洪など)の2系列を突き合わせる必要がある。大汗と滑脈は「どちらも実」なので組合せとして選びたくなるが、大汗に定型的に対応するのは数脈。手足心汗=細脈が教科書の記述として最も明確。
汗の問診:自汗(日中・動くと出る、気虚・陽虚・表虚)、盗汗(寝汗、陰虚)、大汗(実熱または亡陽)、戦汗(悪寒戦慄の後、邪正抗争の転機)、絶汗(油汗、亡陽の危篤)、無汗(表実または津液不足)、手足心汗(陰虚・陰経の鬱熱・脾胃湿熱)、頭汗(上焦の熱・湿熱)。脈状:濇(血瘀血虚)、結(血瘀寒証積聚)、滑(痰飲食滞実熱)、細(血虚陰虚)、洪(熱盛)、弦(肝胆痛痰飲)、緊(寒実痛)。
4つとも実在の汗と脈だが、組合せをずらす。解法は、(1) 各汗の病機を確定、(2) 各脈の主病を確定、(3) 病機が一致する組を選ぶ。
手足心汗は手のひらと足の裏の発汗で、陰経の鬱熱・陰虚・脾胃湿熱で起こり、陰虚や気虚を背景に脈は細となる。無汗は風寒による表実寒証で腠理が閉じ脈は浮緊、大汗は実熱で脈は数、戦汗は邪正抗争の転機を示す発汗。濇脈は血瘀・血虚、結脈は血瘀・寒証・積聚、滑脈は痰飲・食滞・実熱の脈で、それぞれ組合せが合わない。