膀胱湿熱でみられるのはどれか。
正答:2
正答:2
膀胱湿熱では膀胱の気化が失調して尿が出しにくくなる。癃閉がこれにあたる。遺尿・余瀝・小便自利は腎気不固の側。正答は2。
膀胱湿熱と腎気不固を、尿の出方の向きで区別できるか。出にくいのか漏れるのかが分かれ目。
膀胱は腎の気化作用を受けて尿を貯め排出する。湿熱の邪が膀胱に侵襲する、あるいは飲食の不摂生で生じた内湿が熱化して膀胱に及ぶと、気化機能が失調する。熱が津液を煮つめ湿が通路を塞ぐので、尿は出にくくなり、量が減って濃くなり、排尿時に灼けるような痛みが出る。頻尿・尿意切迫・排尿痛が典型で、出しきれない状態が進めば癃閉(尿が出にくい、あるいは出ない)になる。一方、遺尿(無意識に漏れる)、余瀝(排尿後にたらたら残る)、小便自利(尿の出がよく量が多い)はいずれも保持する力が落ちた状態で、腎気虚とくに腎気不固の側。同じ排尿の異常でも、出にくいのか止められないのかで病機が正反対になる。
排尿の異常を「出にくい」と「止められない」に分けるのが要点。膀胱湿熱は実証で出にくい方向、腎気不固は虚証で止められない方向。頻尿はどちらでも起こるので、頻尿だけでは決まらない。尿の色(濃い・薄い)と痛みの有無も手がかりになる。
膀胱湿熱の症状:頻尿、尿意切迫、排尿痛、尿が濃く量が少ない、混濁、血尿、下腹部の張り、舌紅・苔黄膩、脈滑数。西洋医学の膀胱炎に相当することが多い。腎気不固では、夜間頻尿、遺尿、余瀝、遺精、帯下、舌淡、脈沈弱。膀胱の病証としてはほかに、膀胱虚寒(尿が薄く量が多い、失禁、冷え)がある。治法は膀胱湿熱で清熱利湿、腎気不固で補腎固摂。
排尿の異常を4つ並べ、虚証側で3つを埋める。解法は、(1) 病証の虚実を確認、(2) 各症状が出にくい側か止められない側かを分ける、(3) 病証と同じ側を選ぶ。
膀胱湿熱では湿熱が膀胱の気化を妨げるので、尿は出にくくなり濃く少なくなる。この出にくい状態が癃閉。遺尿は漏れる、余瀝は排尿後に残る、小便自利は出がよく量が多いで、いずれも保持する力が落ちた腎気不固の側。排尿の異常は「出にくい」か「止められない」かで分ける。