問172
施灸に用いる線香について誤っているのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:3
正答:3
湿気を含めば折れやすくなる。正答は3。
線香に求められる性質を、施術の場面から導けるか。
施灸に使う線香は、もぐさに火をつけるための道具である。細長い棒状で、湿気を含むともろくなって折れやすくなるため、乾いた状態で保管する。したがって記述3が誤りである。残る3つは正しい。原料には粘りを出すための粉が用いられ、生産は特定の地域に集中しており、施術の途中で消えてしまっては次の壮に火をつけられないので、消えないものが望ましい。
湿気と折れやすさの関係は、直感で答えると逆になりやすい。乾いた棒は硬くて折れやすいという感覚があるためだが、線香では湿気を含むと粘りが失われてもろくなる。保管の要点として、湿気を避けることを押さえておく。
施灸では、艾炷を据えてから線香で点火し、燃え尽きるまで見守る。壮数を重ねる場合は線香を持ったまま次々と点火していくため、途中で消えないことが実務上の条件になる。線香の火の粉が落ちて意図しない熱傷を作らないよう、灰皿を近くに置き、患者の上を横切らないように扱う。
性質を4つ並べ、直感と逆のものを1つ置く。解法は、(1) 各肢を施術の場面で検証、(2) 湿気の影響を確認、(3) 逆になっているものを選ぶ。
誤っているのは「湿気を含むと折れにくい」。湿気を含むと折れやすくなる。原料のタブ粉、生産地、途中で消えないことはいずれも正しい。