血管に対し収縮性に作用する物質はどれか。
正答:4
正答:4
選択肢のうち血管を収縮させるのはノルアドレナリンだけである。ノルアドレナリンは交感神経節後ニューロンから分泌され、血管平滑筋のα受容体に結合して血管収縮を起こす。残りのNO・CGRP・アデノシンはいずれも血管拡張物質である。
血管に対し収縮性(血管収縮)に作用する物質を選ぶ問題。血管拡張物質(NO・CGRP・アデノシン)と血管収縮物質(ノルアドレナリン)を区別できるかを問う。
教科書では、交感神経の節後ニューロンから分泌されるノルアドレナリンは効果器のアドレナリン受容体に結合し、α受容体は大部分の血管平滑筋に存在して血管収縮に関与する。一方、教科書ではCGRP・ATP・ADP・アデノシンは血管拡張作用を有し、NO(一酸化窒素)も血管拡張物質として、血管平滑筋を弛緩させ血管拡張をもたらすと記載される。
鍼灸の循環促進では血管拡張物質(CGRP・NO・アデノシン)が頻出するため、それらと『収縮物質』を取り違えやすい。交感神経由来のノルアドレナリン(α受容体→収縮)だけが収縮側である点を押さえる。
教科書のアドレナリン受容体の整理では、α受容体は大部分の血管平滑筋・胃腸管/膀胱平滑筋・瞳孔散大筋に存在し血管収縮・散瞳などに関与、β受容体は心臓・骨格筋の血管・気管支などに存在し骨格筋血管拡張・気管支拡張などに関与する。教科書では局所循環促進の血管拡張物質としてCGRP・ATP・ADP・アデノシンが、また皮膚血流増加に局所のNOが関与し、CGRPなどの拡張物質→血管内皮でNO合成→血管平滑筋弛緩→血管拡張という流れが示される。
拡張物質を3つ並べ、収縮物質を1つだけ混ぜる(または逆)形式。『鍼灸で出てくる物質=拡張』という連想を逆手に取る。受容体(α=収縮)まで結びつけて判断する。
教科書のアドレナリン受容体(α=血管収縮、β=骨格筋血管拡張など)と、教科書の局所循環促進にかかわる血管拡張物質(CGRP・ATP・ADP・アデノシン・NO)を対で確認する。『収縮=ノルアドレナリン/α受容体』『拡張=鍼灸の循環促進物質群』という二分で覚えると国試の物質判別問題に対応できる。