骨盤の分界線の構成に関与するのはどれか。
正答:1
正答:1
分界線は岬角から始まり、弓状線・恥骨櫛を経て恥骨結合上縁に至る。関与するのは岬角。正答は1。
大骨盤と小骨盤を分ける線が、どの骨指標を結んでできるかを言えるか。
分界線は大骨盤(上方)と小骨盤(下方)を分ける境界で、骨盤上口の縁にあたる。後方の仙骨岬角(第1仙椎の前上縁の突出)から始まり、腸骨の内面を斜め前下方へ走る弓状線、恥骨の上縁にある恥骨櫛をたどり、前方の恥骨結合上縁に至る。したがって岬角は分界線の構成に関与する。誤肢の3つはいずれもこの線の上にない。坐骨棘と坐骨結節は分界線より下方、小骨盤の側壁と底にあたる部分の突起で、坐骨棘は骨盤腔の広さの指標、坐骨結節は座位で体重を受ける部位。上前腸骨棘は腸骨稜の前端で、分界線より外側かつ上方にある。
骨盤の骨指標は数が多く、どれも「骨盤の縁にある」ように思えるので混ざりやすい。分界線は骨盤上口の縁だと決めてから、上口をぐるりと一周する順(岬角→弓状線→恥骨櫛→恥骨結合上縁)を口に出して並べると迷わない。坐骨棘・坐骨結節は下口側、上前腸骨棘は大骨盤側と、上下で分ける。
骨盤には男女差が明瞭に出る。女性では骨盤上口が円に近く、恥骨下角が広く、坐骨棘は短く左右に離れているため骨盤下口が広い。これは分娩に適応した形である。全身の重心は仙骨の岬角の下、第2仙椎の高さにあり、解剖学的立位姿勢を基準とした運動の記述で用いられる。分界線は産科では骨盤計測の基準線としても扱われる。
骨盤の骨指標を4つ並べ、線の上にないものを混ぜる。解法は、(1) 問われている線が骨盤のどこを通るかを決める、(2) その線を構成する指標を順に並べる、(3) 選択肢を当てはめる。
分界線は骨盤上口の縁で、岬角から弓状線・恥骨櫛を経て恥骨結合上縁に至る。したがって関与するのは岬角。坐骨棘と坐骨結節は下方、上前腸骨棘は大骨盤側にあり、いずれも分界線を構成しない。