心臓について正しいのはどれか。
正答:4
正答:4
心筋を養った血液は冠状静脈洞に集まり、右心房に注ぐ。正答は4。
冠状動脈の分布、心尖の高さ、弁と腱索の関係、冠循環の戻り先を区別できるか。
心臓を養う血液は左右の冠状動脈から入り、心筋を通ったあと大心静脈・小心静脈・前心静脈に集まり、心臓の後面にある冠状静脈洞へ注いで右心房に戻る。これが冠循環の出口。誤肢は3つとも位置や関係の入れ替えである。冠状動脈の分布は、左冠状動脈から出る前室間枝が心臓の前面と心室中隔の前部を、回旋枝が左側面を、右冠状動脈が右心房・右心室と後室間枝を介して後面(下壁)を養う。心尖は左第5肋間、鎖骨中線のやや内側にあり、ここで心尖拍動を触れる。腱索は房室弁の弁尖と乳頭筋をつなぐもので、動脈弁(半月弁)にはない。
冠状静脈洞の注ぎ先を左心房と誤りやすいが、心筋を通った血液は静脈血なので右心房へ戻る。全身の静脈血が右心房に集まるという原則と一致する。心尖の高さは心尖拍動の触診部位と同じで、第5肋間。第4肋間ではないという一点だけを覚えれば足りる。
冠状動脈は心室が収縮しているあいだは心筋に圧排されて流れにくく、拡張期にまとまって流れる。したがって心拍数が著しく増えて拡張期が短くなると冠血流が減り、心筋虚血が起こりやすくなる。冠状動脈の分布は心筋梗塞の部位診断と対応し、前室間枝の閉塞は前壁中隔、回旋枝は側壁、右冠状動脈は下壁の梗塞をきたす。
心臓の別々の話題を1肢ずつ並べ、位置や所属を1段ずらす。解法は、(1) 各肢の話題を分ける、(2) 動脈か静脈か、房室弁か半月弁かを確認、(3) 数字(肋間の高さ)は触診部位と結びつけて確認する。
心筋を養った血液は冠状静脈洞に集まり右心房に注ぐ。心臓前面の主体は右ではなく左冠状動脈の前室間枝、心尖は第4ではなく第5肋間、腱索は動脈弁ではなく房室弁に付く。