口腔内の構造について正しいのはどれか。
正答:4
正答:4
耳下腺管は頬を貫いて口腔前庭の頬粘膜に開口する。正答は4。
口腔の筋・神経支配・扁桃の位置・唾液腺の開口部を、それぞれ正しく対応づけられるか。
耳下腺は耳の前下方にあり、その導管(耳下腺管)は咬筋の表面を前へ走り、頬筋を貫いて口腔前庭の頬粘膜に開く。開口部は上顎第2大臼歯に向かい合う位置にある。口腔前庭とは、歯列と頬・口唇の間の空間のこと。誤肢は3つとも所属や位置の入れ替えである。軟口蓋は口蓋帆挙筋・口蓋帆張筋などの骨格筋(横紋筋)からなり、嚥下のときに鼻咽腔を閉じる。内舌筋(上縦舌筋・下縦舌筋・横舌筋・垂直舌筋)は舌下神経の支配で、舌咽神経ではない。舌咽神経が舌に送るのは後1/3の味覚と一般感覚。扁桃は位置ごとに名前が違い、口蓋垂の両側にあるのは口蓋扁桃、舌根にあるのが舌扁桃、上咽頭にあるのが咽頭扁桃である。
舌の神経支配は4種類が絡むので整理して覚える。運動は舌下神経(口蓋舌筋だけ迷走神経)、前2/3の一般感覚は三叉神経(舌神経)、前2/3の味覚は顔面神経(鼓索神経)、後1/3の一般感覚と味覚は舌咽神経。扁桃は名前が付いている場所そのままで、口蓋・舌・咽頭と対応する。
唾液腺は3対の大唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)からなり、開口部と神経支配が別々である。耳下腺は舌咽神経(耳神経節経由)の支配で漿液性の唾液を出し、導管は口腔前庭へ開く。顎下腺と舌下腺は顔面神経(顎下神経節経由)の支配で、導管は舌下小丘・舌下ヒダに開く。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)で腫れるのは耳下腺で、耳の前下方が膨らむ。
口腔の構造を4系統から1肢ずつ集め、所属を近い別のものへずらす。解法は、(1) 各肢が筋・神経・扁桃・腺のどれかを分ける、(2) 正しい所属を思い出す、(3) 名前と場所が一致する扁桃から先に消す。
耳下腺管は口腔前庭の頬粘膜に開口する。軟口蓋は平滑筋ではなく骨格筋、内舌筋は舌咽神経ではなく舌下神経の支配、口蓋垂の両側にあるのは舌扁桃ではなく口蓋扁桃。舌の神経支配は運動・一般感覚・味覚を分けて覚える。