髄膜について正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
小脳テントは硬膜が大脳と小脳の間へ入り込んだひだで、両者の境に位置する。正答は2。
3層の髄膜の順序、硬膜静脈洞の流出先、脳脊髄液がクモ膜下腔へ出る経路を言えるか。
硬膜は2葉からなり、その一部が脳の隙間へ折れ込んで硬膜ひだをつくる。大脳鎌は左右の大脳半球の間へ、小脳テントは大脳(後頭葉)と小脳の間へ入り込む。したがって小脳テントは大脳と小脳の境にある。誤肢は流出先と順序の誤り。硬膜静脈洞は硬膜の2葉の間にできた静脈の通路で、上矢状静脈洞・横静脈洞・S状静脈洞を経て頸静脈孔から内頸静脈へ注ぐ。外頸静脈ではない。髄膜は外から硬膜・クモ膜・軟膜の順で、脳実質に最も近いのは軟膜。脳脊髄液は側脳室から室間孔で第三脳室へ、中脳水道で第四脳室へ進み、第四脳室の正中口と外側口からクモ膜下腔へ出る。中脳水道が直接クモ膜下腔へ通じるのではない。
クモ膜と軟膜はどちらも薄く、順序を取り違えやすい。クモ膜と軟膜の間がクモ膜下腔で、ここに脳脊髄液が流れる。つまり脳実質に密着しているのは軟膜で、クモ膜は液の層をはさんで外側にある。脳脊髄液の流れは、脳室内をどう進むか(側脳室→第三脳室→第四脳室)と、どこで外へ出るか(正中口・外側口)を分けて覚える。
脳脊髄液は側脳室の脈絡叢で作られ、クモ膜下腔を循環したあと、上矢状静脈洞に突出するクモ膜顆粒から静脈血へ吸収される。この経路のどこかが詰まると水頭症になる。テント切痕を通って中脳が圧迫されるのが鉤ヘルニアで、動眼神経麻痺による瞳孔散大が現れる。腰椎穿刺は脊髄円錐より下の高さでクモ膜下腔に針を進め、髄液を採取する。
髄膜の順序・静脈の流出先・脳室の連絡を1肢ずつ並べ、それぞれ1段ずらす。解法は、(1) 髄膜を外から順に並べる、(2) 静脈洞の流出先を追う、(3) 脳室から髄液が外へ出る孔を確認する。
小脳テントは大脳と小脳の境にある硬膜ひだ。硬膜静脈洞は外頸静脈ではなく内頸静脈へ、脳実質に最も近いのはクモ膜ではなく軟膜、中脳水道は第四脳室へ続くのであって直接クモ膜下腔へは通じない。