腕神経叢の後神経束から分枝するのはどれか。
正答:3
正答:3
胸背筋(広背筋)を支配する胸背神経は、腕神経叢の後神経束から出る。正答は3。
腕神経叢のどの段階(根・幹・束)から出る神経かを区別できるか。
腕神経叢はC5〜T1の前枝が根をつくり、上・中・下の神経幹となり、それぞれ前枝と後枝に分かれて外側・内側・後の3つの神経束をつくる。後神経束は3本の神経幹の後枝が合わさったもので、ここから上下の肩甲下神経・胸背神経・腋窩神経・橈骨神経が出る。したがって胸背神経が後神経束の枝。誤肢の3つは束より手前の段階から直接出る神経である。肩甲上神経は上神経幹から、肩甲背神経はC5の根から、長胸神経はC5〜C7の根から直接出る。
神経叢の問題は「どの段階から出るか」を問われる。根から直接出るのは長胸神経・肩甲背神経、幹から出るのは肩甲上神経と鎖骨下筋神経、束から出るのがそれ以外、と3つに分けて覚える。胸背神経と肩甲下神経は名前も走行も近いが、どちらも後神経束から出る点は共通しているので、後神経束の枝としてまとめて覚えるとよい。
後神経束から出る神経の支配筋は、いずれも上肢を後方から動かすか伸ばす筋である。肩甲下神経は肩甲下筋と大円筋、胸背神経は広背筋、腋窩神経は三角筋と小円筋、橈骨神経は上腕三頭筋と前腕伸筋群。上肢の伸筋群がすべて橈骨神経支配なのは、後神経束が神経幹の後枝からできることと対応している。腕神経叢は斜角筋隙(前斜角筋と中斜角筋の間)を通って鎖骨下動脈とともに上肢へ向かう。
腕神経叢の枝を4つ並べ、出る段階を混ぜる。解法は、(1) 根・幹・束のどこから出るかを各神経について思い出す、(2) 問われた段階に一致するものを選ぶ、(3) 支配筋から後方の筋群かどうかを補助的に確認する。
腕神経叢の後神経束から出るのは肩甲下神経・胸背神経・腋窩神経・橈骨神経で、選択肢では胸背神経。肩甲上神経は上神経幹、肩甲背神経と長胸神経は根から直接出る。根・幹・束のどの段階かで整理する。