味覚について正しいのはどれか。
正答:4
正答:4
味覚の線維は顔面・舌咽・迷走神経を通り、延髄の孤束核で中継される。正答は4。
味蕾がどの乳頭にあるか、舌の前後で味覚を伝える神経が違うことを言えるか。
舌の粘膜には糸状乳頭・茸状乳頭・葉状乳頭・有郭乳頭の4種類がある。このうち味蕾があるのは茸状乳頭・葉状乳頭・有郭乳頭で、最も数の多い糸状乳頭には味蕾がない。糸状乳頭は角化した突起で、触覚とざらつきを担う。味覚を伝える神経は舌の場所で分かれ、前2/3は顔面神経の枝である鼓索神経、後1/3は舌咽神経、喉頭蓋周囲は迷走神経が担当する。これら3つの脳神経の味覚線維はいずれも延髄の孤束核に入って中継され、そこから視床を経て大脳皮質の味覚野へ向かう。したがって孤束核で中継されるという記述が正しい。
選択肢2と3は、前2/3と後1/3の担当神経を入れ替えたうえに、片方を運動神経(舌下神経)に差し替えている。舌下神経は運動だけ、という一点で2は即座に消える。乳頭は4種類の名前を覚えたうえで「糸状だけ味蕾がない」と例外を押さえる。
孤束核は味覚だけでなく、内臓からの求心性情報(頸動脈洞の圧受容器、大動脈小体・頸動脈小体の化学受容器、消化管や肺からの情報)も受ける核で、自律神経反射の入口にあたる。味覚は5つの基本味(甘味・塩味・酸味・苦味・うま味)に分けられ、それぞれ受容の仕組みが違う。舌の部位で感じる味が決まっているという古い味覚地図は現在は否定されている。
味覚に関する4つの記述を並べ、担当神経を入れ替え、運動神経を混ぜる。解法は、(1) 運動神経が感覚を伝える記述をまず消す、(2) 舌の前後と神経の対応を確認、(3) 中継核と乳頭の例外を確認する。
味覚線維は顔面・舌咽・迷走神経を通り、延髄の孤束核で中継される。糸状乳頭に味蕾はなく、舌の後1/3は舌下神経ではなく舌咽神経、前2/3は舌咽神経ではなく顔面神経の鼓索神経。舌下神経は運動のみ。