放熱を促すのはどれか。
正答:3
正答:3
体温は産熱と放熱のバランスで保たれる。産熱はふるえ(骨格筋収縮)・非ふるえ産熱(アドレナリン・甲状腺ホルモン・基礎代謝)・食事誘発性体熱産生で、放熱は皮膚血管拡張・発汗(蒸発散熱)など。設問は4つのうち『放熱を促す』ものを選ぶ。
立毛筋収縮(保温)・甲状腺ホルモン(産熱)・皮膚血管拡張(放熱)・骨格筋収縮(産熱)の各機構を産熱・放熱・保温に正しく分類できるかを問う。
皮膚血管が拡張する→皮膚への血流量が増加→血液が皮膚表面を多く循環し体内の熱が体表から外気へ放散される。暑熱時は視床下部が交感神経性血管収縮線維の活動を低下させ皮膚血管が拡張し、体表からの放熱が亢進して核心温度の上昇を防ぐ。よって『皮膚血管の拡張=放熱促進』。
『放熱・産熱・保温』の三分類の混同。皮膚血管拡張=放熱、発汗=放熱、皮膚血管収縮・立毛筋収縮=保温(放熱防止)、ふるえ・甲状腺ホルモン・カテコールアミン=産熱。特に『骨格筋収縮=体温を上げる作業感』と『放熱=冷ます』のイメージが混線しやすい。
暑熱時(放熱↑・産熱↓):皮膚血管拡張、発汗、甲状腺ホルモン低下、バソプレシン分泌増加(水分保全)。寒冷時(放熱↓・産熱↑):皮膚血管収縮、立毛筋収縮(鳥肌)、ふるえ、副腎髄質アドレナリン↑(非ふるえ産熱)、甲状腺ホルモン分泌増加。
産熱と放熱の『方向』を混乱させる選択肢の並び。『放熱を促す=体熱を外に逃がす仕組み』と確定し、ふるえ(骨格筋収縮)=産熱、甲状腺ホルモン=産熱、立毛筋収縮=保温を順に消去すると、皮膚血管拡張が残る。
「放熱を促す仕組みを挙げて」→皮膚血管拡張、発汗(蒸発散熱)など。「立毛筋収縮(鳥肌)は産熱か放熱か?」→どちらでもなく保温(放熱防止)。毛が立って体表の空気層が厚くなり熱が逃げにくくなる。「ふるえはなぜ産熱になるのか?」→骨格筋が収縮・弛緩を繰り返してエネルギーを消費し、その過程で熱が発生する。寒冷時に体性運動神経が興奮して起こる体温上昇反応。