プロラクチンについて正しいのはどれか。
正答:1
正答:1
下垂体前葉から出て、乳腺に乳汁をつくらせるホルモン。正答は1。
出る場所・化学的な種類・働きを、他の下垂体ホルモンと区別できるか。
プロラクチンは下垂体の前葉から出るホルモンで、乳腺に働いて乳汁をつくらせる。妊娠中から増え、出産後に授乳が始まると、乳首への吸う刺激によってさらに分泌が高まる。したがって記述1が正しい。誤肢は3つとも取り違えである。排卵を促すのは同じ前葉から出る別のホルモンで、プロラクチンはむしろ排卵を抑える方向に働く。授乳中に月経が戻りにくいのはこのためである。化学的にはアミノ酸がつながった蛋白質の仲間で、コレステロールから作られるステロイドホルモンではない。出るのは前葉であって後葉ではない。後葉から出るのは、子宮を収縮させ射乳を起こすものと、尿を減らすものの2つである。
乳汁を「つくる」働きと「出す」働きは別のホルモンが担う。つくらせるのが前葉のプロラクチン、出させるのが後葉から出るもの。授乳の場面で両方が働くため混ざりやすいので、作るのと出すので分ける。前葉と後葉の区別も、後葉から出るのは2つだけと覚えると整理できる。
下垂体前葉からは、成長を促すもの、甲状腺・副腎皮質・性腺を刺激するもの、そしてプロラクチンが出る。後葉から出る2つは、実は視床下部で作られて後葉まで運ばれ、そこから血液へ放出される。プロラクチンが過剰になると、月経が止まったり乳汁が出たりする。乳汁分泌が不良な場合の鍼灸では、膻中・乳根・天渓・天宗・少沢などを取穴する。
1つのホルモンについて、働き・種類・出る場所を1肢ずつ並べる。解法は、(1) 作るのか出すのかを分ける、(2) 蛋白質かステロイドかを確認、(3) 前葉か後葉かを確認する。
プロラクチンは乳汁産生を促す。排卵は促さず抑える方向、ステロイドではなく蛋白質の仲間、出るのは後葉ではなく前葉。作るのと出すのを分けるのが要点。