骨格筋の収縮について正しいのはどれか。
正答:3
正答:3
袋から出たカルシウムが、つかむ場所を開けて収縮を始めさせる。正答は3。
収縮の順序・エネルギー源・日常の運動での収縮の形を言えるか。
筋の膜を電気の変化が伝わると、その刺激で細胞内の袋からカルシウムが放出される。カルシウムが細いフィラメント側の蛋白質に結びつくと、ふさがれていたつかむ場所が開き、太いフィラメントの頭がつかんで手繰り寄せられるようになる。つまり収縮はカルシウムの放出をきっかけに始まる。したがって記述3が正しい。誤肢は3つとも誤り。電気の変化は収縮より先に起こるので、同時ではない。エネルギーとして使われるのはATPが分解されるときに出る分で、ADPの分解によるのではない。日常の運動では、神経からの指令が繰り返し届いて収縮が重なり合った状態で力を出しており、1回きりの収縮ではない。
ATPとADPは1文字違いなので取り違えやすい。エネルギーを蓄えている形がATPで、使ったあとの形がADPになる。順序についても、電気が先、カルシウムが次、力が最後という流れを一本で持っておく。日常の運動が単発の収縮でないことは、力を持続できることから分かる。
収縮が重なり合って大きな力を出す状態では、カルシウムが袋へ戻りきる前に次の刺激が来るため、力が加算されていく。刺激の頻度が高いほど滑らかで強い収縮になる。ゆるむにはカルシウムを袋へ汲み戻す必要があり、これにもエネルギーが要る。したがって供給が絶たれると硬くなる。
収縮の過程について4つ並べ、順序・物質名・収縮の形を入れ替える。解法は、(1) 電気→カルシウム→力の順を確認、(2) ATPとADPを区別、(3) 単発か重なり合いかを確認する。
骨格筋の収縮は筋小胞体からのカルシウム放出により起こる。活動電位は同時ではなく先、エネルギーはADPではなくATPの分解、日常の運動は単収縮ではなく収縮が重なり合った状態。