問35
疾患と沈着物の組合せで正しいのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:3
正答:3
慢性の炎症が長く続くと、特殊な線維状の蛋白が全身に沈着する。正答は3。
沈着する物質と、それを起こす病気を対応づけられるか。
特殊な線維状の蛋白質が、血管の壁を中心として全身の臓器や組織に沈着する状態がある。これは慢性の炎症を起こす病気や多発性骨髄腫に続いて起こることが知られており、関節が壊れていく慢性の炎症もその原因になる。したがって記述3が正しい。誤肢は組み合わせが違う。尿酸がたまる病気で沈着するのは尿酸の結晶、黄疸で組織を染めるのは胆汁の色素、粥のような塊が動脈にたまる病気で沈着するのは脂質である。
沈着物の名前が似ているので、由来で分けると混ざらない。尿酸は核酸の代謝の産物、胆汁の色素は赤血球が壊れた後の産物、鉄を含む色素も赤血球の由来、脂質は脂の代謝、糖の貯蔵の形は糖の代謝である。それぞれどの代謝から来るかを押さえる。
この線維状の蛋白は、ヨードの液で赤褐色に染まることからでんぷんに似た物質と考えられてきたが、現在は特殊な蛋白質からなるとされ、特定の色素で染めて偏光の顕微鏡で見ると緑色に光る。毛細血管や小さな動静脈の壁とその周りの結合組織に沈着し、ほとんど全身に分布するが、とくに腎臓と心筋では尿毒症や心不全の原因になる。原因が確定していないものと、慢性の炎症や多発性骨髄腫に続いて起こるものがある。
疾患と沈着物を組で並べ、由来の違うものを混ぜる。解法は、(1) 各沈着物がどの代謝から来るかを書く、(2) 各疾患で何がたまるかを当てる、(3) 正しい組を選ぶ。
正しい組合せは関節リウマチとアミロイド。痛風は尿酸結晶、黄疸は胆汁色素、粥状動脈硬化症は脂質。沈着物は由来する代謝で分ける。