問36
線維素性炎はどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:4
正答:4
肺胞が線維素で満たされる肺炎が、この炎症の典型。正答は4。
炎症の型を、滲み出るものの中身で分けられるか。
炎症では血管から液体成分が滲み出るが、その中身によって型が分かれる。滲み出たものの中に凝固に関わる蛋白が大量に含まれ、局所でその線維が多量に析出する型を線維素性炎という。肺の一葉全体が侵される肺炎はその典型で、肺胞がこの線維で満たされる。治るときは白血球の酵素で融かされて吸収または排出され、肺胞は再び空気を含む状態に戻れる。したがって記述4が正しい。誤肢は型が違う。肝臓の細胞が広く壊れるもの、慢性の経過で肉芽腫を作るもの、好中球が集まって膿を作るものである。
滲み出るものの中身で型が決まるので、名前から中身をたどる。液体成分が主なもの、線維素が主なもの、好中球が主なもの、赤血球が混じるもの、腐敗が加わるものがある。線維素性炎は、漿膜の面にも起こりやすく、心臓を包む膜では表面がざらざらして拍動のたびに擦れる音が聞こえる。
上気道の粘膜が壊死に陥ったところへ線維素が析出し、一緒になって膜のようになるものは偽膜と呼ばれ、その炎症を偽膜性炎ともいう。膜はピンセットで容易にはがすことができ、はがすと出血する。胸膜でも同じことが起こり、線維素の析出が多く液体の滲出が少ないものを乾性の胸膜炎と呼ぶ。肺で線維素の塊が残ると、肉芽組織で置き換えられて呼吸のできない部分ができる。
疾患を4つ並べ、炎症の型で選ばせる。解法は、(1) 滲出物の中身で炎症の型を分ける、(2) 各疾患がどの型かを判定、(3) 線維素が主なものを選ぶ。
線維素性炎は大葉性肺炎。肺胞がフィブリンで満たされる。劇症肝炎は肝細胞の壊死、ハンセン病は肉芽腫を作る特異性炎、急性虫垂炎は化膿性炎。