問38
腫瘍と発がんに関連する微生物の組合せで誤っているのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:2
正答:2
肝細胞癌の背景にあるのはB型・C型の肝炎ウイルス。ヘルペス科のウイルスではない。正答は2。
腫瘍と、その背景にある微生物を正しく対応づけられるか。
いくつかの腫瘍には、背景となる微生物が知られている。子宮の頸部の癌にはいぼを作るウイルス、リンパ組織の腫瘍のひとつには伝染性単核球症を起こすウイルス、胃の癌には特定の細菌が関わる。これに対して肝細胞の癌の背景にあるのはB型とC型の肝炎ウイルスであり、ヘルペスの仲間のウイルスではない。したがって記述2が誤りである。残る3つはいずれも正しい組み合わせである。
ヘルペスの仲間には、水ぼうそうを起こすもの、伝染性単核球症を起こすもの、サイトメガロウイルスなどが含まれ、そのうち腫瘍に関わるのは伝染性単核球症を起こすものである。同じ仲間の中で役割が違う点を押さえると取り違えない。肝臓の癌の背景は肝炎ウイルスによる慢性の炎症と肝硬変である。
胃の粘膜に住みつく細菌の感染が続くと、胃の粘膜が小腸の粘膜に置き換わる変化が起こり、これが癌になる前の段階として扱われる。伝染性単核球症を起こすウイルスは、リンパ組織の腫瘍のほか鼻と咽頭の境目にできる癌とも関連する。癌の外からの原因は、放射線や紫外線といった物理的なもの、化学物質、そしてウイルスに大きく分かれる。
腫瘍と微生物を組で並べ、同じ仲間の別のウイルスを混ぜる。解法は、(1) 各腫瘍の背景を書き出す、(2) 組を照合、(3) 合わないものを選ぶ。
誤っているのは肝細胞癌に組み合わされたウイルス。肝細胞癌の背景はB型・C型肝炎ウイルスである。他の3組は正しい。