問45
意識障害で、周囲に対する認識の減退や不安・興奮状態がみられるのはどれか。
この問題の分類段階1 暗記用語・数値・定義を確認する問題
正答:3
正答:3
目は覚めているが、周りが正しく認識できず不安や興奮を伴う状態。正答は3。
意識の明るさの障害と、意識の内容の変化を分けられるか。
意識の障害は、目覚めの程度が下がるものと、意識の内容が変わるものに分けられる。前者は程度によって、完全に覚めない状態、ときどき動きが見られる状態、強い刺激でかろうじて目を開ける状態、放っておくと眠ってばかりだが大声で呼べば短時間覚める状態に分けられる。後者には、周囲に対する認識が落ちて不安や興奮を伴う状態、もうろうとした状態、混乱した状態がある。設問が示すのは後者にあたるので、記述3が正しい。誤肢の3つは目覚めの程度の障害か、意欲の低下である。
意識の明るさと意識の内容は別の軸である。明るさは、覚めているかどうかの度合いで、深いほうから浅いほうへ4段階ほどに分ける。内容は、覚めていても正しく認識できるかどうかで、混乱や幻覚を伴う。両方を1本の物差しで並べようとすると混ざる。
意識は、脳幹の網様体の賦活系と視床下部の調節系が適切に統合されることで保たれ、自己を正しく認識し周囲へも適切に反応できる状態をいう。この調節の系に異常があると、意識の清明さや意識の内容に障害が出る。客観的な指標として、開眼、言葉、動きの3つで点数化する尺度や、覚醒の程度を3段階ずつ9通りで表す方式が用いられる。
意識障害の語を4つ並べ、軸の違うものを混ぜる。解法は、(1) 明るさの障害と内容の変容に分ける、(2) 設問がどちらかを判定、(3) 該当する語を選ぶ。
周囲に対する認識の減退と不安・興奮がみられるのはせん妄。傾眠と昏迷は意識の明るさの障害、無欲状態は意欲の低下。2つの軸を分ける。