アルツハイマー病で正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
アルツハイマー病では脳にアミロイドβ蛋白質が蓄積し、老人斑をつくる。正答は2。
アルツハイマー病を、血管性認知症や前頭側頭型認知症と区別できるか。
アルツハイマー病では、アミロイドβ蛋白質が細胞外に溜まって老人斑をつくり、リン酸化されたタウ蛋白質が細胞内に溜まって神経原線維変化をつくる。この2つが神経細胞を脱落させ、海馬から側頭葉内側にかけて萎縮が進む。したがって記述2が正しい。誤肢は他の認知症の特徴である。ラクナ梗塞が多発して起こるのは血管性認知症で、段階的に悪化し、麻痺や構音障害など巣症状を伴いやすい。記銘力障害(新しいことを覚えられない)はアルツハイマー病の初期からの中心症状で、「初期にはみられない」は逆。MRIで前頭葉と側頭葉の前部が萎縮するのは前頭側頭型認知症で、脱抑制や常同行動が目立つ。アルツハイマー病では海馬・側頭葉内側の萎縮が特徴。
認知症は4つの型で整理する。アルツハイマー病=記銘力障害から始まり緩やかに進行、血管性=段階的悪化と巣症状、レビー小体型=幻視とパーキンソン症状と日内変動、前頭側頭型=脱抑制と常同行動。萎縮部位も、アルツハイマーが海馬・側頭葉内側、前頭側頭型が前頭葉と側頭葉前部で分かれる。
アミロイドβとタウの蓄積は症状が出る何年も前から始まっているとされ、早期診断の研究が進んでいる。介護の場面では、記銘力障害を責めず、環境を一定に保ち、できることを続けてもらうことが基本になる。鍼灸の対象は認知症そのものの改善ではなく、随伴する不眠、便秘、痛み、food循環の問題などの緩和と、介護者の負担軽減にある。レビー小体型認知症では幻視が特徴的で、これは第34回問70でも問われている。
1疾患について、病理・原因・症状・画像を1肢ずつ並べ、他の認知症の特徴を混ぜる。解法は、(1) 蓄積する物質を確認、(2) 発症の仕方(緩やかか段階的か)を見る、(3) 萎縮部位を確認する。
アルツハイマー病ではアミロイドβ蛋白質が蓄積する。ラクナ梗塞の多発は血管性認知症、記銘力障害は初期から出る、前頭葉萎縮は前頭側頭型認知症。認知症は4型で整理する。