肺結核について正しいのはどれか。
正答:1
正答:1
結核菌は飛沫核となって空気中を漂うため、空気感染(飛沫核感染)する。正答は1。
結核の感染経路・治療原則・発病率・患者数という4つの基本を言えるか。
咳、くしゃみ、会話で放出された飛沫から水分が蒸発すると飛沫核になる。結核菌はこの飛沫核の中で長く生き、空気中を漂って遠くまで届くので、感染経路は空気感染である。したがって記述1が正しい。誤肢は3つとも数字と原則の誤り。治療薬は耐性菌の出現を防ぐため多剤併用が原則で、標準的にはイソニアジド・リファンピシン・ピラジナミド・エタンブトールの4剤で始める。単剤では耐性ができる。感染しても発病するのは約1〜2割で、残りは免疫で抑え込まれたまま潜在性の感染にとどまる。半数ではない。新規登録患者数は近年減少しているが年1万人を超える規模で、1,000人以下ではない。
「感染」と「発病」を区別できるかがこの設問の核。結核菌が体に入っても多くは発病せず、免疫が落ちたときに再燃する。この区別は潜在性結核感染症の治療という考え方につながる。感染経路も、飛沫感染(インフルエンザ、風疹)と空気感染(結核、麻疹、水痘)を混同しないこと。
空気感染する感染症の患者は、独立空調で陰圧管理された個室に入れるのが原則で、空気を外部へ排出する前や再循環の前にHEPAフィルタを通す。医療者はN95マスクを着用する(サージカルマスクでは飛沫核を防げない)。結核と診断したら直ちに保健所へ届け出る。施術所では長引く咳、微熱、盗汗、体重減少を訴える人に結核を疑い、医療機関へ紹介する。
1疾患について、感染経路・治療・発病率・患者数を1肢ずつ並べ、数字を極端にする。解法は、(1) 感染経路を飛沫か空気かで決める、(2) 治療の原則(単剤か多剤か)を確認、(3) 感染と発病を区別する、(4) 数字の桁を確認する。
肺結核は空気感染する。治療薬は単剤ではなく多剤併用、感染しても発病するのは半数ではなく約1〜2割、新規発症患者数は1,000人以下ではなく年1万人を超える規模。感染と発病を区別する。