出血性素因について正しいのはどれか。
正答:4
正答:4
特発性血小板減少性紫斑病は、血小板に対する自己抗体ができて血小板が壊される自己免疫疾患。正答は4。
止血の一次と二次、凝固に必要なビタミン、血友病の遺伝形式を区別できるか。
止血は2段階で進む。血管が傷つくと、まず血小板が集まって栓をつくる。これが一次止血で、できるのは血小板血栓。次に凝固因子が働いてフィブリンの網がこれを固める。これが二次止血。したがって一次血栓を構成するのは血小板であってフィブリンではない。凝固に必要なビタミンはKで、第Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ因子の合成に使われる。ビタミンCではない。血友病は第Ⅷ因子または第Ⅸ因子の欠乏によるもので、X染色体上の遺伝子の異常が原因のX連鎖劣性遺伝である。X染色体を1本しか持たない男性に発症し、女性は多くが保因者となる。「男性には認められない」は逆。特発性血小板減少性紫斑病は、血小板に対する自己抗体ができて脾臓で血小板が壊される疾患で、自己免疫疾患にあたる。
出血の型で原因が分かれる。皮膚の点状出血や紫斑、鼻出血、歯肉出血は血小板の異常(一次止血の障害)、関節内や筋肉内の深い出血は凝固因子の異常(二次止血の障害)を示す。血友病で関節内出血を繰り返すのはこのため。ビタミンKとCの取り違えは、Kが「Koagulation(凝固)」の頭文字だと知ると防げる。
特発性血小板減少性紫斑病は免疫性血小板減少性紫斑病とも呼ばれ、急性型は小児にウイルス感染後に起こり自然に治ることが多く、慢性型は成人女性に多い。治療は副腎皮質ステロイド、ヘリコバクター・ピロリの除菌、脾摘など。ビタミンK欠乏は新生児(新生児メレナ)や、抗菌薬の長期投与で腸内細菌が減ったときに起こる。鍼灸では出血傾向のある人への刺鍼は、抜針後の圧迫を十分に行い、深部への刺鍼を避ける。
止血・凝固の4つの論点を1肢ずつ並べ、それぞれ隣のものと入れ替える。解法は、(1) 一次止血と二次止血を分ける、(2) 凝固に必要なビタミンを確認、(3) 遺伝形式から発症する性別を決める、(4) 自己免疫かどうかを確認する。
特発性血小板減少性紫斑病は自己免疫疾患。一次血栓は血小板でフィブリンではなく、凝固に必要なのはビタミンCではなくK、血友病は男性に発症する。出血の型(浅いか深いか)で一次と二次を分ける。