ネフローゼ症候群について正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
糸球体から蛋白が大量に漏れ出るので、血液中の蛋白が減って低蛋白血症になる。正答は2。
ネフローゼ症候群の4つの所見(高度蛋白尿・低蛋白血症・浮腫・高脂血症)を言えるか。
ネフローゼ症候群は、糸球体の濾過障壁が壊れて血漿蛋白(主にアルブミン)が大量に尿へ漏れる状態である。したがって尿蛋白は高度に陽性となり、血液中のアルブミンが減って低蛋白血症になる。血漿の膠質浸透圧が下がるので水分が血管外へ移り、浮腫が生じる。さらに肝臓が蛋白を作ろうとする過程でリポ蛋白の合成も亢進するため、血清コレステロールはむしろ上昇する。誤肢はこのうち3つを逆にしたもの。予後については、小児に多い微小変化型ネフローゼ症候群は副腎皮質ステロイドがよく効き、予後は良好である。
ネフローゼ症候群と腎炎症候群を混同しないこと。ネフローゼは蛋白尿が主役で低蛋白血症・浮腫・高脂血症を伴い、血尿や高血圧は目立たない。急性糸球体腎炎(腎炎症候群)は血尿・高血圧・乏尿が主役で、蛋白尿は軽い。どちらの症候群かを決めてから所見を当てはめる。
ネフローゼ症候群と診断する条件は、高度の蛋白尿(成人で1日3.5g以上が持続)と低アルブミン血症(血清アルブミン3.0g/dL以下)が必須で、浮腫と脂質異常症は参考所見とされる。低蛋白血症により免疫グロブリンも失われるため感染しやすくなり、また凝固因子のバランスが崩れて血栓症を起こしやすい。治療はステロイドと食事療法(塩分制限)。鍼灸では浮腫のある部位への強い刺激を避け、医師の管理下での併用とする。
1症候群の4つの所見を並べ、3つの向きを逆にする。解法は、(1) 何が漏れているかを確認、(2) その結果として血液中で減るもの・増えるものを追う、(3) 予後を型ごとに確認する。
ネフローゼ症候群では低蛋白血症を認める。コレステロールは低値ではなく高値、尿蛋白は陰性ではなく高度陽性、小児では予後不良ではなく良好。何が漏れて何が減るかを順に追う。