原発性悪性骨腫瘍で最も頻度が高いのはどれか。
正答:1
正答:1
原発性の悪性骨腫瘍で最も多いのは骨肉腫。正答は1。
骨腫瘍の頻度と好発年齢・部位を言えるか。
原発性の悪性骨腫瘍のなかで最も頻度が高いのは骨肉腫で、骨をつくる細胞が悪性化したものである。10歳代の成長期に多く、膝の周囲(大腿骨遠位、脛骨近位)と上腕骨近位という、骨の成長がさかんな部位に好発する。症状は運動時の痛みと腫脹で、成長痛やスポーツ障害と間違われて発見が遅れることがある。誤肢は頻度が骨肉腫より低いもの。軟骨肉腫は軟骨をつくる細胞由来で中高年に多く、骨盤や大腿骨近位に生じる。ユーイング肉腫は小児から若年に多く、骨幹部に生じて発熱や炎症反応を伴い骨髄炎と紛らわしい。脊索腫は胎生期の脊索の遺残から生じるまれな腫瘍で、仙骨と頭蓋底に生じる。
骨腫瘍は年齢と部位で見当がつく。10歳代の膝周囲なら骨肉腫、小児〜若年の骨幹部で熱があればユーイング肉腫、中高年の骨盤なら軟骨肉腫。なお骨に生じる悪性腫瘍として最も多いのは他臓器からの転移性骨腫瘍で、原発性に限れば骨肉腫が最多という関係も押さえておく。
骨肉腫では血清アルカリホスファターゼが上昇する。画像では骨膜反応(コッドマン三角)や日光放射状の陰影がみられる。治療は術前化学療法、患肢温存手術、術後化学療法の組合せで、以前に比べて生存率は大きく改善した。鍼灸院では、成長期の子どもが夜間も続く膝周囲の痛みを訴え、腫脹があり安静で軽快しない場合、スポーツ障害として扱わずに医療機関へ紹介する。
腫瘍名を4つ並べ、頻度を問う。解法は、(1) 各腫瘍の由来組織を確認、(2) 好発年齢と部位を割り当てる、(3) 原発性か転移性かの枠を確認する。
原発性悪性骨腫瘍で最も頻度が高いのは骨肉腫。10歳代の膝周囲に好発する。軟骨肉腫は中高年、ユーイング肉腫は小児〜若年の骨幹部、脊索腫は仙骨と頭蓋底のまれな腫瘍。年齢と部位で見当をつける。