ウイルス性肝炎と感染経路の組合せで正しいのはどれか。
正答:2
正答:2
B型肝炎ウイルスがうつるのは血液・体液を介してで、母から子への分娩時の垂直感染が代表的な経路のひとつ。正答は2。
A・B・C・E型の肝炎ウイルスを、経口感染と血液感染に振り分けられるか。
肝炎ウイルスは感染経路で2群に分かれる。経口(糞口)感染するのがA型とE型、血液・体液を介して感染するのがB型とC型である。B型は血液・体液を介するので、輸血、針刺し事故、性行為に加え、分娩時に母から子へうつる垂直感染(母子感染)が重要な経路になる。日本では母子感染を防ぐため、出生直後の免疫グロブリンとワクチンの投与が行われている。誤肢は3つとも経路が入れ替わっている。A型は生カキなど汚染された食品や水からの経口感染で、感染血液への曝露ではない。C型は血液を介する感染で、獣肉の生食ではない。E型は経口感染で、加熱不十分な豚・シカ・イノシシなど獣肉の生食が原因になる。生鮮魚介類(生カキ)はA型の経路である。
経路が「たすきがけ」に入れ替えられているのがこの設問の作り。まずA・EとB・Cの2群に割り、そのうえで食品の種類(魚介類はA、獣肉はE)を当てる。慢性化するかどうかも2群に対応し、経口感染するA・Eは急性で終わることが多く、血液感染するB・Cは慢性化して肝硬変・肝細胞癌へ進みうる。
E型肝炎は妊婦が感染すると重症化しやすいことが知られる。B型・C型は慢性肝炎から肝硬変、肝細胞癌へ進む経路があり、C型は経口の抗ウイルス薬でほぼ治せるようになった。B型にはワクチンがあり、医療従事者や乳児への接種が行われている。鍼灸では、針刺し事故と器具の使い回しによる血液媒介感染を防ぐため、単回使用の鍼と適切な廃棄が基本になる。E型肝炎とA型肝炎は関係法規・衛生学でも届出対象の感染症として扱われる。
4種類のウイルスと経路を1対1で並べ、経路をずらす。解法は、(1) 経口群(A・E)と血液群(B・C)に割る、(2) 経口群のうち魚介類か獣肉かを当てる、(3) 血液群のうち垂直感染が重要なものを確認する。
B型肝炎は分娩時の垂直感染が重要な経路。A型は血液曝露ではなく経口、C型は獣肉の生食ではなく血液、E型は生鮮魚介類ではなく獣肉の生食。経口群(A・E)と血液群(B・C)にまず割る。